※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「帯文(@嵐にしやがれ)からプロットを書いてみよう!」
②NK
犬?猿?キジ?
クラシック最高。
ある日突然クラシック音楽に目覚めた智太郎。
「オーケストラを作れば好きな時に好きなクラシック音楽が聴けるぞ!」
試しに幾つか楽器をやってみたが、カスタネットを叩くことしか出来なかった。
「仲間を集めよう!」
智太郎はオーケストラを構成する仲間を集める為に、旅へ出た。
「猿井くん、猿井くん。」
「なんだい?智太郎くん。」
「猿井くんはどんな声で鳴くんだい?」
「ウキー!」
「他には?」
「ウッキッキッーとかもいけるぞ。」
「そうか…どうもありがとう。はい、きびだんご。」
「うんめ~!ありがとう!」
「犬葉くん、犬葉くん。」
「智太郎ちゃん、どうしたの?」
「犬葉くんはどんな声で鳴くんだい?」
「ワンワン!」
「他には?」
「ウゥーとかゥーワンッとかキャンキャンとかもいけるよっ」
「そうか…どうもありがとう。はい、きびだんご。」
「えー?!ありがとう!おいし~!」
「松雉くん、松雉くん。」
「智太郎さん、どうしたの?」
「松雉くんはどんな声で鳴くんだい?」
「俺が鳴くなんて超貴重だからよーく聞いていてくれたまえ。」
「うん。」
「………。」
「………。」
「聞こえたかい?」
「う、うん、どうもありがとう。はい、きびだんご。」
「は?なんできびだんご?」
素敵な音色を探して歩き回ったが、皆個性的過ぎてクラシック音楽には向いていない。
「駄目だ…俺の夢は叶わないのかもしれない」
最後のきびだんごを食べながら座り込んでいると
「どうしたの?」
見たこともない風貌の者に声を掛けられた。
「…君は?」
「あっちの島に住んでいる鬼宮だ、君は?」
「僕は智太郎。」
「智太郎さんはこんなところでなにしてるの?」
「鬼宮くん…僕の夢を聞いてくれるかい?」
優しい笑顔の鬼宮に、智太郎は今までの経緯を全部話した。
「焦ってはいけないよ。初めから素敵な音色を出せる者なんていないさ。」
「鬼宮くんはどんな声で鳴くんだい?」
「僕は器用だからね、様々な音が出せるんだ。」
「それはすごい!是非僕のオーケストラの一員になってくれたまえ!」
「いいけど…二人ではオーケストラとは呼べないよ?」
「いいんだ!どこにも存在していないオーケストラを僕が作るんだ!」
「応援する、がんばれ。」
「ありがとう!あ!もうきびだんごが僕の食べ掛けしか残っていない!」
「それちょうだい。」
「これでいいの?」
「それがいいの。」
「じゃあ、はい、きびだんご!」
元気とやる気を取り戻した智太郎の元へ近付いてくる影が三つ。
「智太郎くーん!」
「智太郎ちゃーん!」
「智太郎さーん!」
「猿井くん!犬葉くん!松雉くん!どうしたの?!」
彼らはきびだんごを貰ったお礼になにか出来ないかと考えて、思い付く限りの楽器を集めて後を追ってきたのだった。
「みんな、どうもありがとう!素敵なオーケストラを作ろうね!まずはカエルの合唱からだっ!」
「…はい?」
ぽかんとする四人を余所に、智太郎の壮大な挑戦が始まった。
終わり
これは早い段階でバンドになるでしょうね~。
バンドでクラシックをアレンジする、みたいな。
智太郎さんボーカル、鬼宮さんがベース、猿井さんがキーボード、犬葉さんがギター、松雉くんがドラム?
これは楽しそうなお話なんですけど、音がメインのお話は実写化希望!