二人に名前があるとしたら・47 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「お伝えした通り、明後日からスケジュールは詰まっています


今夜はゆっくり休んでください


お疲れ様でした」




無言のままビルを出て、無言のまま車に乗る




「……決定、だったな」

「…決定、でしたね」


「…ぷっ」

「ぷぷっ」


「ぎゃははははっ」

「あははははっ」



突然爆笑し始めた二人に、車がグラッと揺れた



「いいんじゃね?大宮!」

「いいと思います!大宮!」

「世界に轟かせてやろーぜっ」

「はいっ!轟かせましょー!」



はっきり言って、どこがいいのかイマイチ分からなかった



だけど、あの社長が色々考えたり先を読んだりして決めたんだろうし

格好良すぎる名前を貰ったところで本人達がそれに見合ってなかったら意味がない



「大宮!いいよなぁーっ」

「大宮!いいですねーっ」



まずは俺達が少しずつ好きになっていこう


そうすればきっと、周りも少しずつ好きになってくれると思う



「大宮♪大宮♪」

「大宮♪大宮♪」



車の中でくねくね躍りながら、声に出して何度も呼ぶ



「大宮♪」


「大宮♪」




うん、好きになれそうな予感がする









「たっだいま~」

「おかえりなさーいっ」



久し振りの帰宅なのに少しも違和感がないのは


離れていてもニノをしっかり感じていたからだと思う



「ご飯にします?それとも先にシャワー浴びますか?」



明かりを点けながらぽてぽてと廊下の先を進むニノ



「一つ足りない…」

「え?」



振り向いたニノを抱きしめた




「なんで二択しかないんだよ」


「え?二択…?」


「ご飯?お風呂?それとも…あ・た・し?だろ?」

「あ!んふ~ そうだったぁ~」

「やり直せ」

「うんっ」



身体を離して見つめ合う



「大野さん、おかえりなさいっ」

「ただいま、ニノ」



唇の下に指を当てて、頭をちょこっと傾けて



「ご飯にするぅ?お風呂にするぅ?それともぉ…あ・た・し?」



やり直してくれたニノは、想像を絶するほど可愛かった




「ニノにするっ!」

「きゃは~っ」



もう一度、ただいまとおかえりのハグをする



「離れてる時は…そんなに長く感じなかったんですけど」


「うん」


「これは…すっごく久し振りなかんじがして


すっごく嬉しいです」

「だなぁ」



力いっぱい抱きしめ合ってたら


ニノが鼻先を首筋に押し付けてくんくんし始めた



「ふぁ~ 癒されるぅ~」

「俺も嗅ご~」



ニノの真似して華奢な首筋に顔を埋める



くんくん



「んひゃっ…くっ…くすぐったっ」


「んはぁ~ 癒されるぅー」

「ひゃぁあっ そこでしゃべっちゃダメっ」

「やだ、もっとくんくんする」



くんくん



「ふぎゃっ」



くんくん くんくん



「あひゃひゃっ」



面白い声を出すニノを抱きしめながら、鼻からもたくさんニノを感じた

















つづく