二人に名前があるとしたら・44 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















最短で半年と言われていた仕事は、一年以上続いた



無名で舞台経験もない俺になにが出来るだろう?と考えたこともあった



でもそんなことは気にするだけ無駄だ

この仕事を俺へと選んでくれた時点で大成功は決まってるんだ



目の前のことを一つ一つ

与えられた役割を一つ一つ


しっかりと向き合っていくことだけを考えているうちに、月日はあっという間に過ぎていった











待ちに待った再会の時




「ニノっ」

「おーのさぁあーんっ!」




一回り大きくなったニノを見て、目頭がぐわーっと熱くなった




ニノの頑張りは、本人から聞かなくてもテレビを観て知ってた


色んなことに挑戦して、色んなことを吸収して

少しだけメソメソもクヨクヨもしただろうけど、そんなことを微塵も感じさせないキラキラオーラでいつも一生懸命に頑張ってた




「ただいま」

「おかえりなさぁーいっ!」



生声、生ニノ、妄想じゃないリアルニノ

頑張ってる時も辛い時も


ずっとずっと、求めて止まなかった



「…大野さん?

もしかして…泣いてるんですか?」

「泣いてねーよっ」



泣くのはいつもニノが先だったのに…


ものすごい笑顔で、元気いっぱいに「おかえり」なんて言うから、びっくりして涙が出たんだ



「お仕事、お疲れ様でしたっ!」

「ニノも、よく頑張ってたな」

「だって頑張った先には大野さんが居るんですもんっ それは頑張っちゃいますよぉ~」

「そっか…」



俺が側に居ない間、ダンスも歌も上手くなって、楽器もやり始めたみたいだし

ニノはニノでしっかりやることやって、俺が思うよりもずっと強くなったのかもしれない




「ニノ」


「はいっ」


「会いたかった」


「俺もです!」


「好きだよ」


「…ぁ…ふぇ…っ」

「ん?」

「生のっ…お、大野さんにっ

生の声で…ぅっ…ぅうっ…うぇーーん…


俺もぉ…すきぃー…うえーーん…」

「あははっ」




やっぱりニノはニノだっ






「失礼します

お疲れ様ですっ」

「お久し振りです

戻ってきました」

「はい、おかえりさない」



こっちへ戻ってきてすぐに、事務所に呼ばれた



「デビューの日が決まりましたので、早速明後日からレコーディングの準備に入ってくださいね」

「はいっ」

「僕はもう行かなくちゃいけないので、あとは彼に聞いてください」

「はい」

「ニノくん、大野くん、いよいよこれからです

二人でしっかり頑張りましょうね」

















つづく