続・再び部屋の中へ2 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「カズ~、ただいまぁ~」



大層ご立腹かと思っていた相手は、俺の顔を見た途端にいつもの様子へ戻ったらしい

そもそも大したミスじゃないんだから俺が出ていく必要がそれほどあったわけじゃない


後輩には声が枯れるくらい文句を言いたかったけど、そんな時間も惜しくて全力で帰ってきた




「お待たせ~ カズ~?」



リビングに居なかったから、寝てるかな?と思って寝室を覗いたけど、そこにも居ない



「仕事か?」



急な呼び出しでもあったのかと思って、携帯を確認したけどメッセージは入ってない



玄関に戻る



「…ある」



カズの革靴は、隅にちょこんと並んでた




「カズ~?」



呼びながらリビングへ戻ってみると



「…居たぁ」



膝を抱えて小さく丸まって、なぜかソファと壁の間で眠ってた



シャワーもベッドも自由に使ってねって言ったのに、なにも使った形跡ないし

こんなところでスーツのまま寝ちゃってるし



「カズらしいというか、なんというか…」



薄い毛布を持ってきて、カズに掛けた




「…ん……わぁっ!」



そっと掛けたのに、起こしちゃった



「ただいまぁ」

「ごめんっ 寝ちゃったみたい」

「ベッドで寝ればよかったのに、スーツもさ、苦しくない?」

「うん、平気」



腕を取って立ち上がらせて、ソファに座る



「仕事、大丈夫だった?」

「全然大丈夫だった

あいつだけでも収められたはずなのにさ~」

「そうなんだ、お疲れ様」



ん~、まだ緊張してるかな?



隣に座ってるのに距離感が不思議だし、ネクタイは少しも緩めてない

肩にも力が入ってて、リラックスしてるようにも見えない



今すぐ抱きたい



…なんて言える雰囲気ではないのは確実だ




「待たせてごめんね、お腹空いた?すぐ作ろう」

「あ、ごめん、作った」

「え?」

「冷蔵庫の中、自由にしていいって言ってたから」



キッチンを覗くと、きちんとラップが掛けられたハンバークがあった



「おー!すごい!美味しそう!」



フライパンとか調味料とか使ったはずなのに、それが全く分からないほどきちんと片付いてる



「すぐ食べるっ

着替えるついでに洗濯機回してくるっ」

「あ、ごめん…洗濯しといた」

「えっ?!」



脱衣所を覗くと、キッチンと同じ

まるで使った形跡がないのに、洗濯物が畳まれていた

ってゆーかこれ、掃除もしてあるな



「カズ、ちょっと」

「…なに?」



不安そうな顔をして後ろをついてきてたカズの手を握って、ソファへ戻った

















つづく