※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「ボケッとしてると置いてくぞ~」
「え?ちょっ!待ってよ~」
この人と出会って、僕は二度目の恋をした
どことなく鮫島くんに似ていると気付いたのは、お付き合いを始めてから
自分の格好良さを知らないところ
好きなものには深くのめり込むところ
見かけによらず、頑固なところ
あと、拗ねると猫背になって唇が尖るところも似てるんだ
「ドキドキの再会?」
ここが初恋の相手が経営してるホテルだということは言った
「社長はきっと忙しいよ」
「会ったら…再熱する?」
「なに言ってんですか
私の初恋は、あの卒業式でちゃんと終わりましたから」
「だったらいいけど」
「心配ですか?」
「全然!」
「あはははっ」
ほら、唇が尖った
「部屋に荷物置いたら海の近くまで行ってみっか」
「うんっ」
一つだけ
初恋の相手が、ファーストキスの相手と同じだということは言っていない
あれは自分の中だけの認定だし
大切な秘密の思い出だからね
「綺麗ですね~」
夕陽が沈もうとしている波打ち際
「上手い魚が釣れそ~」
「ぇえ~?そっち~?」
「レストランの予約時間までこのまま散歩しよ」
「うん」
二人でのんびりと歩く
「ニノ」
「はい?」
「好きだよ」
「私も、好きです」
「オイラはニノ一筋だからな!」
「あははっ」
「好きだーっ!」
「私も大野さんが大好きでーすっ!」
オレンジ色の海に向かって、二人で叫んだ
「なんだかすげぇレストランだな」
「そうですねぇ」
綺麗な夜景を見ながら、記念日を祝うフルコースを堪能する
「ニノ、これからもよろしくな」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「おう」
鮫島くん、元気にしていますか?
どんな人と恋をしていますか?
図書委員みたいな人じゃなくて、学級委員みたいな人と恋をしていますか?
その人にちゃんと「好きだ」と言えていますか?
鮫島くんは、幸せですか?
僕は今、とっても幸せです!
終わり