絶炎・9 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「今日は、すごく楽しかったです

ありがとうございました」



ドアを開けようとして、ギクッとした



…足首


掴まれてる



「どこ行くんだよ」



寝てると思ってたのに…




「あの…帰ろうかと…」

「泊まるんじゃねーのかよ」

「そう…ですけど…」

「だったら早く寝ろ」

「……大野さんの…お布団、お借りしても…」

「だから、駄目だってば」



帰ったら駄目で、泊まらなきゃ駄目で、お布団借りるのも駄目



…居場所が無いのって、俺の特性かもね




「そうですよね、あははっ

何度も聞いてごめんなさい」



もう春だし

全然余裕だし

余裕過ぎて笑っちゃうくらいだし

慣れてるから、こういうの



「廊下、お借りしますねっ」



笑顔で言って、ドアを開けた



目の前の廊下は、明かりの無い部屋よりも深い暗さが広がってる気がした




足首から手が離されたのを感じて



「おやすみなさいっ」



そこへ足を踏み出そうとすると


手が腕へと伸びていた



「え?ぅわっ!…いってぇ…」



不意を突かれた身体は、床へ引き倒される




「ここだろーが!」

「…え?どうしたんですか?」

「ニノの寝るとこ!ここだろっての!」



頭の下へ枕が押し込まれて、大野さんが掛けていた布団の半分が俺に乗った



「…ここで、寝ても…いいんですか?」

「当たり前だろ、ニノの布団なんだから」



この状況に頭が追い付かなくて、一直線になって固まっていた身体は

大野さんの腕に引き寄せられた




俺は今、大野さんを疑ったのかな



外で寝ろって言われてるんじゃないかって

ここにも居場所なんかねーよって言われてるんじゃないかって?



大野さんの腕は暖かいのに、背中の冷たさが消えていかない…




「ニノ」

「…はい」

「練習…な?」



耳元で囁かれた言葉の意味を理解する前に

唇が、唇に触れていた



顎が掴まれて、左右に角度を変えられて

熱い舌が口内を滑ってる



「絡めろよ」

「…はい」




昔、約束を貰った

練習するなら呼んで欲しいと



あれから時間が経って、これの意味が自分の中で変わっていて

誰かの代わりという練習がツライことを思い知る

















つづく