絶炎・8 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。




















「ほんとにさぁ、父ちゃんにはさぁ、感謝しかねーよぉ」

「いやいや、智には頭上がらねーよぉ」

「父ちゃんはすげーよ!」

「智はすげぇよなぁ」

「父ちゃん、ありがとう!」

「智!ありがとうな!」



程よくお酒が回っているのか、二人は同じことを繰り返し言い合っていて



「またおんなじこと言ってぇ、もーバカねぇ」



それを見ていた大野さんのお母さんが「んふふっ」と笑う



こんな素敵な空間に、俺は…




「ニノ!ありがとう!」

「…へ?」

「うむ、和、ありがとうな!」



先に二階へ上がっていようかと思ったら、なぜか俺にも飛び火した



「ごめんねぇ、少しだけ付き合ってあげて?」



大野さんのお母さんから頼まれてしまったら、参加するしかない



「はい…えっと、大野さんも、大野さんのお父さんも、それから大野さんのお母さんもすごいです、ありがとうございます」

「ニノー!」

「和!」

「和く~ん!」

「うわぁあ~」



そして俺は、三人から、揉みくちゃにされた






「…う~」

「大丈夫ですか?」

「…おー」

「あははっ 全然大丈夫じゃないですね」



大野さんに肩を貸して二階へ上がると

当たり前のように俺の布団も用意されていた



「はい、寝ましょうね」

「…ん~」

「ちょっと、大野さん?そっちじゃないですよ?」

「こっち…でぇ…ねるんだよぉ」



大野さんの布団へ寝かせてあげようと思ってたのに、俺の布団へコロンと寝てしまった



「こっちがいいんですか?」

「…ん~」

「じゃあ、俺はこっち借りてもいいですか?」

「だぁめ~」



大野さんの布団で寝ちゃ駄目なの?


俺の寝るとこないな

ってことは…




廊下?




一瞬、背中がヒヤリとした




違う

絶対に違う

大野さんは酔ってるから、そんなことさせようと意識して言ってるわけじゃない



「…おやすみなさい、大野さん」



分かってるのに、背中は冷たいままで

駄目だと言われた場所で寝る勇気はない




正座して、大野さんが眠るのを待つ



今は自分の部屋がある

ちゃんと帰る場所がある

たくさんのふわふわを受け取った



だから、大丈夫



立ち上がって、部屋の明かりを静かに消した

















つづく