再び部屋の中へ・6 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「まさか…これだけ?」

「うん」



手を握った



これって甘えてるよね?

相手の動きを制限させるし、気持ちも拘束させてる気分になるし




「ヘタクソ過ぎて目眩がする…」



サトシは繋いでないほうの手で顔を押さえて、天を仰いだ

これはやっぱり煩わしいものなんだ



「ごめん」



離そうとすると、指が絡んで、ぎゅっと力が込められた



「カズぅ」

「な…なに?」



コテンと頭が倒れて、肩にサトシの頬が乗る

朝からたくさんしたのに、こんなことでそわそわっと鳥肌が立つ



「こんなの、甘えてるうちに入らないよ」

「…え?」

「ここをこうして、こうして、こっち向いて、こう!」



シャワーの後にTシャツを貸してくれたけど、俺にはかなり大きめで

下はまだパンツ履いただけ


サトシも上がワイシャツに変わっただけで同じような格好してて

クルッと身体を回されて「甘える」ポジションになった俺は

そんなサトシの足の間に、座ってた




「仕事行っちゃイヤっ!

はい、言ってみて」



顎の下に両手を添えて、首を傾けてる



…言えるわけねぇ

そんなポージングも難易度高すぎて出来ないよ



「さとしっ カズを置いて行っちゃイヤん!

はい、カズの番」



…なにキャラだろうか



サトシの中の引きこもりがそんなイメージだとしたら

それは大きな間違いだっ




「サトシ」

「なにっ?」

「仕事へ行きなさい」

「…ねぇ、俺のお手本、ちゃんと見てた?」

「見えた、聞いてた、言わないし、出来ない!」

「なんだよぉ、甘えろよぉ~、カズぅ~、なんなら夜まで絡ま…ぐへっ」



指だけでなく、全身使って絡み付いてくるサトシに

蹴りを入れた







「あ~あ、行きたくないなぁ」

「はいはい」



いつまでもブツブツ言ってる背中を押して、部屋を出る



「でもさ、いいね、これ」



…どれ?



「置いていくんじゃなくて、置いていかれるでもなくて

一緒に部屋を出るかんじがさ、いいなぁ~って」



下へ向かうエレベーターの中

サトシはなんだか嬉しそうだった

















つづく