部屋の外・11 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「ここ、今日はマジで無理だから、警備呼ぶよ」



今はシステムを無防備にしてある

そんな場所に安易に入って来られたら困る



さっき置いたばかりの受話器を持ち上げると

「待って待って!」

その手を掴まれた



さっきまで入口のとこに居たのに…



足、めっちゃ速くないっ?!




「離して!無理だから!警備じゃなくて警察呼ぶことになるよ?!」

「これ見て!ほらっ!」



左手で胸ポケットを指してる



「入館許可証兼23階フロア入室許可証っ」

「…はっ?」



なんで?!こんなもん誰が発行したんだ?!



「翔くんから正式に許可貰ってますっ

だから追い出さなくて大丈夫!」

「だから大丈夫じゃな……え?」



翔ちゃんが、許可した…?



「毎日押し掛けて、飲みに誘って、一緒にメシ食って!


カズの友達に俺を知ってもらったんだ


グイグイ迫って距離を劇的に縮めて、俺もめでたく友達になりました~!」

「なんで…?」

「翔くんってすっごい真面目だけどさ

こっちが本気でぶつかるとちゃんと受け止めてくれるんだよね」

「だからなんで…」

「十年来の親友か?ってくらい意気投合しちゃった」

「はぁ…ちょっと待ってて」



このまま二人で話してても埒が明かない

受話器を置いて、携帯を出す




「…もしもし?」

『お疲れ~、なに~?トラブル?』



俺が作業中は緊急事態に備えて基本的に待機してくれてるけど

ほんの数回のコールで出た相手は


この電話を予見していたかのような能天気な声



…イラッとした




「ここに不法侵入者が居るんですけど!」

『許可証出したから不法侵入じゃないよ』

「なにやってんのさ!大事な点検やってんのに!こんなの入れんなやっ!」

『まぁまぁ、智くんはもう俺の友人でもあるわけだから』

「ぁあ゙?」

『邪魔はしないよ、居るだけ、万が一損害が出た場合の誓約書も書いてもらってるし』

「居るだけで邪魔だろーが!」

『あははははっ』



…全然笑えねーんだよ!



『そーゆーことで~、引き続きよろしく~』

「ちょ!待てこらっ!」



通話が切れた携帯に怒鳴った




「なにも触らない、画面は覗かない

仕事の邪魔はしないよ」

「…へぇ」

「終わるまで静かにしてるから」

「…あっそう」

「出前、冷める前に食べちゃえば?」



ほんとになんなんだろ

ワケ分かんない

















つづく