部屋の外・4 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















俺はマジで天才かと思ったね



だってさ、キスの相性も抜群なんだ



漫画見て吐きそうになった奴が

男とのキスが気持ちよくて堪らんってどうなの



しかもこいつ!

舌まで入れてきやがった?!



「んっ…ん゙…」



なんなの?!やめてよっ!


掻き回さないでぇーっ!



「ん…ふ…ぅ…」



でも…どうしよ…


気持ちよくて…あぁ…マジか…




ROUGE



…赤い糸





閉じた瞼、綺麗なまつ毛

ちゃんと男っぽいのに、すっげぇ色っぽい…



何度目かも分からない、唇の交わる角度が変わった時

奥の壁に掛けられている時計が見えた



…あれ?

20時56分?

は?!嘘!どんだけキスしてたわけっ?



サトシっ 時間だよっ



「ん…んっ゙…」



おい!こらっ!時間なんだよっ!



思いきり肩を叩いてみたけど、そんなの全く気にせず続けようとするから

向こう脛を蹴飛ばしてやった




俺は嬉しかった

こんな人が居るんだなって、胸が熱くなった

意味が分からないキスも、なんと言うか…気持ちよかったし



でもさ、サトシにはたくさんの可能性がある

こんなことでROUGEを退会させるわけにはいかない



設計者として、然るべき人との赤い糸を提供したい





キスの余韻なのか、俺がアホなのか

袖のボタンを留めるのも、ネクタイを直すのも格好良すぎて困った



俺も負けじとスマートに見送ろうとして、一歩踏み出して、止めた



焦ったよ

腰がさ、抜けちゃってんの

キスごときで骨抜きとかどんだけだよ



この壁際でも出来るせめてものお見送りをと思って

ありがとねって気持ちを込めて


「バイバ~イ」


手を振った



ほんとにありがとう、サトシ




少しだけ照れ臭くて、前を通り過ぎる足を見てると

ネクタイを乱暴に引っ張られた



何事かと思って目を見開くと


ガブッ!


そんな音が聞こえるくらい、思い切り噛み付かれた

















つづく