トワトハ・78 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















俺が主任のデスクに座る前日は

部長がこのフロアから異動する日



「皆さんの支えがあって、なんとかやってこれました

向こうへ行ってもその感謝を忘れず、仕事に励みます

そして、もう少しだけ偉くなって、必ずここへ戻って来ます

その時はまた一緒に仕事しましょう

ありがとうございました

行ってきます」



部長からの珍しい上昇宣言に、一緒に仕事をしてきた仲間達から大きな拍手が沸き上がった



部長に助けてもらった人

部長に支えてもらった人

そういう人はたくさん居て、憧れている人も、好きって気持ちの人もきっと居て

所々から鼻をすする音がしていた




「昼の便か?」

「はい」

「引越しは?」

「二日前に」

「K支社は少し大変かもしれないが…」

「大丈夫です、私には大きな目標がありますので」



見送りに来てくれていたお偉いさんに囲まれていた大野さんが

チラッとこっちを見た



「ね?」



余裕で微笑む大野さんが物凄く格好よくて

この目にしっかりと焼き付けた






「行ってらっしゃ~い!」



皆に見送られて、笑顔で出て行く大野さん


その姿が見えなくなった途端、目の前が真っ暗になるほどの寂しさに襲われた



「は…はぁ…ふぅ~」



息が少しだけ苦しくなったけど、でも…大丈夫

俺には大野さんの愛が溢れてる



だから、大丈夫



「すぅ……はぁ~…」



ゆっくりと息を整えてから、明日のデスクの移動準備を始めた




「二宮っ」

「はいっ」

「これ、忘れてた」



翔ちゃんから呼ばれて、A4の封筒を手渡される



「えっと…なんだっけ?」

「部長に渡さなきゃいけなかったやつ

いや~、俺としたことがすっかり忘れてたぁ

忙しいとこ悪いけど、届けてくれない?」

「えっ?!」

「ついでに、空港まで見送ってきてよ」

「…翔ちゃん」

「会社では主任って呼べって言ってるだろっ

あ、明日から課長だった」

「櫻井課長、皆を代表してお見送りさせていただきますっ」

「はい、よろしく~」



封筒を抱えて、フロアを飛び出した

















つづく