共に手を・5 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「俺も震えてた」



ほら、と伸ばされた手を繋ぐ

ほんとだね、震えてる



「怖いね」

「うん、怖い」

「ははっ」

「ふふっ」



滴が肩を濡らしてる


大野さんも緊張して、落ち着かなかったのかな?



「髪、ちゃんと拭きましょ?」



タオルを取って、頭をわしゃわしゃした




「ニノ」

「なんですかぁ~」



わしゃわしゃしながら答える



「なにからする?」



くぐもった声


なにから…って、ナニの1番手のご相談?



「キス…かなぁ」

「キス…ね」



タオルの隙間から強い光を感じて、手が止まる



「唇に?」

「唇…でしょうね」



止まった手が捕まれて、頭から降ろされる



「するよ」

「…はい」




強引さは一欠片もない、優しいキス



その唇で、その舌で

俺をひとつひとつ確かめるように





「はぁ…」


「次は?」

「次…は…」



…ナニ?ナニするものだっけ?



「…脱ぎますか」



裸になったほうがいいよね

そのほうがやりやすいよね



ローブのひもを解いて、肩から落とす



大野さんも、シャツを脱いだ




「何回も見てんのにな…

なんでこんなにドキドキすんだろ」

「俺のここも尋常じゃないくらいドキドキしてますよ?」



大野さんの手を取って、胸に当てた



「わっ…すっげぇ

これはヤバイね」

「ね?ヤバイよね」

「俺も触って」

「うん」



ベッドで向かい合って、胸に手を当てる



「…おぉ…ドキッドキッドキッドキッドキッドキッ…口が!追い付かないっ」

「ね?」

「これはヤバイですね」

「うん、ヤバイ

キスしたら…もっとヤバイ」



お互いの身体に手を置いたまま

もう一度、キスをした




「…怖くて、どうしても進めないって思ったら、遠慮なく殴って」

「殴るの?大野さんを?」

「じゃないと、止まらないから」

「大野さんが進めないって思ったら、俺を殴る?」

「んなことするかっ」

「じゃあ、進めないって思ったらどうするんです?」

「…思わない、ニノが思わない限りは」

「俺も、大野さんが思わない限りは、思いません」

「ほんとに?」

「はい」



こんなこと確認し合うなんてね

いい歳した二人の男が初々しいったらないね



でも、これも必要なことなんだろうな

これからもこうやって、ちゃんと確認して進んで行くんだろうな…




「ニノが…笑ったぁ」



大野さんが嬉しそうに笑ってる



「お誕生日おめでとう、大野さん」

「ありがとう、ニノ」

「二人で行きましょう?」

「うん、行く」




繋いだ手

絡めた指



怖いねと笑いながらキスをする



ここはきっと、まだゴールじゃない




二人で行こう

二人で進んで行こう




この手は、ずっと繋がっているから





















終わり




最後までお付き合いいただきました皆様、ありがとうございましたm(_ _)m