※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
素肌で感じる呼吸に合わせてうつらうつらしてると
「次の日曜日、一日オフになったよ」
嬉しい報告が伝えられた
「そっかぁ…よかったぁ…」
大野さんは忙しすぎだもん
「のんびり…してくださいね…」
昼か、夕方か、夜でもいい
少しだけでも会えるといいな…
「部屋、探そう」
「…ん……へや?」
「ニノの都合がよかったら、二人で住むとこ、探しに行こう」
「……えっ?!」
思わず身体を起こして、大野さんの顔を見た
二人で住むとこって…それって…
「昇進、するから
収入増えるね、望むように対等に暮らせる」
手のひらが頬を撫でて、離れた身体を抱き寄せられる
「待ってた…ニノ…待ってたよ…」
すごく嬉しそうにお祝いしてくれたのって
こうなることを待ち望んでいたから…?
「…うん、俺…大野さんと、一緒に暮らす」
「嬉しい、ありがとう」
「こんな待たせて…ごめ…なさ…」
「ニノ?なんで謝るの?」
「だって…ぅっ…ぅえっ…」
「…嬉しい?」
「う…うれしぃ~…うえ~ん…」
大野さんの気持ちが嬉しくて、もう言葉になんか出来なかった
俺達、一緒に暮らせるんだ
日曜日
大野さんのマンションへ向かう
鞄には、不動産会社を回る前にどんな部屋がいいか調べておいた資料を入れて
大野さんは忙しいからねっ
貴重な休日を無駄にしてほしくないもん
「お邪魔しま~すっ」
「はい、やり直し」
「えっ?あっ…ちょっ…」
インターホンを押していつものように入ると
玄関で待機していた大野さんに回れ右させられて、追い出された
「…へ?」
廊下で一人、呆然と立ち尽くす
「……なぜ?」
『お邪魔しますじゃないでしょ』
モニターから声が聞こえてきた
…お邪魔します、じゃない?
『一緒に暮らすんだからね、そのつもりで入ってきて』
「…ぷははっ」
珍し~!
大野さんが細かい事にこだわってるっ
オホンッ
一つ咳払いをして、改めてドアを開けた
つづく