叫んだ余波 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















一番先に、教えてくれたと思う



だから、心の準備をする時間は誰よりもあったと思う




カチ

コチ




針が刻む毎に、その瞬間へと時が進んでいく



この世で一番平等なそれを止めたいと思う自分は滑稽で

悲しくても笑ってる仮面を付けたアレ…



鼻の上が赤くて丸いアレだなって、鏡を見てため息をつく




カチ

コチ




重い手足、重い頭、空も重い、風も重い

全てが鉛のように重い日だ



大野さんっ



真っ白な服が似合ってて、胸の黄色いチーフがふわりと揺れてて

それを汚してしまいたい衝動をなんとか抑えた



来るの早いねっ




カチ

コチ




連れ去る事も考えた

まだ誰も気付いていないこの計画を実行するには、この時間帯が好都合


喜んでくれるよね?



格好いいじゃないですか~


ちゃんとオシャレしてきてくれたんですね



並んで立つ可能性があるかと思って

そう、神の前で、君と並んで立つのは、俺だと思って

信じて疑っていなかったから

君も、そう思ってくれてると感じてたから



似合ってますよ?



仕立てたよ、一張羅

大切な日だもんね



まだ時間ありますね、一緒にお散歩でもします?



それは「連れ去ってくれ」のサイン?

いいよ、君となら、どこまででも行くよ




カチ

コチ




あいつの仕度が時間かかるみたいなんで、付き合ってくださいよ



…あいつ?



これが最後のデートになりますかね



…最後?



今まで、楽しかったですね



…なにが?



本当はあなたを送り出してから自分もって思ってたんですけど

私が先に行くことになっちゃいましたね




カチ

コチ




…どこに行くの?


俺を置いて、どこに行くの?



扉が開いて、目映い光が射し込んだ



やめてよ、それは何を讚美する歌?

やめてよ、それは何を讃える拍手?



肩を並べて歩いてくるのは、俺じゃないのに

なんで幸せそうな顔してるの?

















つづく