※BL妄想日記です
苦手な方はお気をつけください。
「おはよっ」
「おぉ…はよー」
世の中の情報を新聞からインプットするために
みんなより少し早く現場に来たら、すぐにカズが楽屋に入ってきた
「翔ちゃん」
「ん~」
「ありがとう」
「なんのこと~?」
「大野さんに気持ち伝えたよ」
迷いのない声が聞こえて、新聞から目を上げた
予想通り、いい顔をしていた
これはうまくいったかな
「へぇ~、それはよかったねぇ」
「フラれたけど」
「…はっ?!」
フラれた?!そんなわけねぇだろ!!
「でももう逃げないから
時間をかけて、二人でやってくね」
あぁ…そういうことね
びっくりしたぁ
この期に及んで、まだうじうじすんのかと思った
まぁでも、うじうじするんでもいいんだけどさ
どうせなら二人でうじうじしとけっ
「翔ちゃんに、たくさん背中押してもらったよ
ずっと俺を支えてくれてありがとう
本当に…ありがとう
翔ちゃんが居なかったら…」
「だったら、俺にする?」
言う必要のないことだと分かっていた
だけど、口から出てしまった
…さて、なんと返す?
「そうだね!」
おっ?!
「生まれ変わったら、今度は翔ちゃんにしようかなっ」
「ぷっ…ふははっ」
今世に可能性はありませんってさ
…うん、それでいい
「おはよ…」
「おはよ、大野さん」
智くんが楽屋に現れると、カズが柔らかく微笑んだ
「あ…、おはよ…ニノ」
智くんはちょっと…いや、大いにぎこちないかな?
なにやってんだか…
この様子じゃまだまだ目が離せないよ
これからも見守ってやらなくちゃいけないなぁ~
俺が見てるよ
だから、二人で、迷わず進め!
終わり