僕の手を・31 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















二度目の「最後」



過去を取り戻そうと、それを綺麗にしようと頑張っても無理だった



どんなに反省したって変われなかった

俺は変われないんだ



好きになんか…ならなければよかった



俺なんか、好きにならなければよかったって

ニノもそう思ってるでしょ?




「大野さん、好きです」



…変なニノ

早く「最後」って言えばいいのに



「大野さんが好きです」



また言ってる



「あなたを想います


大野さんが好きです」




…やめてよ、聞きたくない



この手は、繋がってなんかいないんだから






ぼんやりと見つめていた手に、手が重なった



「二人で苦しみませんか」



…ニノ?



「やり直すんじゃなくて、ここから、新たに始めるんです

私は、大野さんを好きになりました

好きです、大野さん

振り向いてもらえるまで頑張りますよ」



なに言ってんの?

俺だって、ニノを好きだよ



もう振り向いてるよ



でも、でも怖いよ…




「……最後は?」

「いつでしょうね?死に別れる時ですかね」



今じゃないの?

すぐじゃないの?



…あれ?

ニノが笑ってる…?




「あ、目が合った、嬉しいな

一歩前進です」



そんなことが嬉しいの?

見るよ、いつもニノを見てたよ



「涙、止まりましたね、嬉しいな

また一歩前進です」



俺と一緒に居るのに、ニノが笑ってる





「さっきから手を触ってしまってますけど、嫌じゃないですか?」

「…うん」

「嬉しい、ありがとう」



ありがとう?

またニノが笑ってる



「嫌なこといっぱいしてごめんなさい

これからも嫌だなって思うことしちゃうかもしれないけど

どうしても大野さんの側に居たいので

嫌なことは嫌って、遠慮なく言ってくださいね

今日は帰ります、また明日」



手が離れて


目の前からニノが消えた




「あ…待っ…」



慌てて目で追うと、すぐ側にニノが居た



温もりがなくなって、無意識に伸ばしていた手を

そっと握られる



ここにニノが居る


俺の側に、ニノが居る




「…これで最後…じゃない…の?」

「大野さんが、どうしても終わりにしたいなら、そうしましょう」



終わりにしたくない

ニノの側に居たい



だけど、やっぱり怖くて、言葉に出来ない



やだ…離れていかないで…




「終わりって言われても、最後って言われても、諦めませんよ

しつこく追い掛けますから

俺の手を、取ってもらえる日まで」

















つづく