僕の手を・30 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「おやすみなさい」


「おやすみ」



ニノが出ていった瞬間、膝が抜けて、廊下に座り込んだ




「…好きとか…ははっ…マジか…」



急展開過ぎて、頭が全然ついてかない



「…はぁ」



吐く息が熱い

身体が熱い



…え?

反応…してる?



「あははっ…ははっ…格好いいこと言ったくせに

誠実さの欠片もない…」



壁に手をついて、なんとか身体を進めて

灯りのない部屋に逃げ込んだ





「ん…んっ…ニノ…ニノっ…」



どんどん溢れてくる



「好き…んっ…ニノっ…んぅ…」



こんなの知られたら嫌われる

頭ではそう分かってるのに、ニノを想うだけで身体は勝手に燃え上がる



「……ニノ……ニノ」



目の前に浮かぶのは、泣いてるニノ

それなのに、手が止まらない…




「大野さん?」



…え?



久しぶりの行為に夢中になって


自分の不誠実さを見ないように閉じていた瞼を上げると

背中から薄い明かりが入ってきていた



ニノの声と、ニノの気配



居るはずのない現実のニノが、そこに居る…



この姿を見られるわけにはいかない

また同じことを繰り返してると思われたら、確実に嫌われる



帰ってもらわなくちゃ…




「電気つけていい?」


「見せて」

「こっち向け」

「キスしたいって言ってんだけど」



帰ってほしい、見ないで、入ってこないで、近付かないで、触らないで

いっぱいお願いしてるのに

なんで俺が嫌われるようなことするの?



キスなんかしたら、身体なんか触られたら

ニノがどんどん俺を嫌いになっていくのに

また傷付けて、また泣かせてしまうのに



…やめて


お願いだからやめて



もう嫌われたくない



助けて…



助けて…ニノ





「やっ…やっ…んんっ」



喉奥から溢れてくる気持ち悪い声



「あっ…やぁ…」



快感に染まろうとするだらしない身体



「くっ…んん゙っ」



抑えられない欲が、ニノの手に吐き出された時

全てが終わったと感じた




またあの時と同じ


「最後」がやってくる

















つづく