僕の手を・21 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















大野さんが俺を好きだと言った

俺も、大野さんを好きだと伝えた



二度と交わることのない道を歩くと覚悟したのに

またこうやって向かい合うことが出来た



これは…誰が起こしてくれた奇跡だろう






…不思議だな



もっと嬉しいかなって思った



だってここに居るのは、想い合う二人なんだよ

すぐに手を取り合って

抱き合うくらい感動するシーンかなって、思った



でも違ったね



大野さんはまた泣きそうだし

俺もなぜか泣きそうだし



それは不安…?

これも不安…?



また同じことを繰り返すかもしれない怖さ…?



でもそれを見ない振りして避けてたら、昔の俺と変わらない



前に進むには…



トン



…あっ

今、背中を押された



誰かが「迷うな、進め」って言ってる



誰かって…そんなの決まってる

奇跡を起こしてくれた人だ



うん、ありがとう

勇気出た





「大野さん」


「…なに?」



もう一度ここからだよね




「俺と付き合ってくれませんか」











形ある物になって目に見えるんじゃないかってほど

この空間には不安がたくさん漂ってる気がする



ニノのことを好きだと気付いて

そんなことに気付かなかった自分に驚いて…



でも口に出してみれば、それは至極当たり前のように優しく響いた




「大野さん」



ニノに呼ばれて、手汗が滲む



同じことを繰り返さないと誓えるか

二度と傷付けないと言えるのか



自信なんて一つもない



だけど、ニノとなら

初めからニノと一緒なら

進む道を二人で探していけるんじゃないかな…




「俺と付き合ってくれませんか」



これで、本当に、あの時をやり直すことが出来る



「…ありがとう

ニノ、俺と…付き合ってください」





やっと繋がった



やっと繋がったね

















つづく