トシコシ・12 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。



こちらのお話は『トナリデ』続編です。





















しばらくは甘えることになっちゃうけど

大野さんが喜んでくれるなら、それでいいや…




「でもそれは、もう少し先にしよう」

「……え?」

「二人で住むとこを、二人でゆっくり探して

ちゃんと二人にぴったり合う場所で一緒に暮らそう」

「でも…それじゃ今すぐ…一緒に暮らせないよ…いいの?」

「ダメ?」

「俺は…」



もう少し時間をもらえるのは…正直、有り難い



その間に少しでも上を目指して頑張って

養われるだけじゃない形で暮らせるに越したことはない



だけど…



「そのほうが…有難いっていうか、嬉しいけど


…大野さんは?」

「ニノが嬉しいことが、俺も嬉しい」

「我慢…させちゃうんだね」

「違うよ

これから先も、ずっとニノと生きていくんだ

今 無理矢理一緒に暮らし始めなくてもいいんだなって…やっと思えた」



「ずっと…俺と?」




生きていく…?



…今、そう言ったの?




「そうだよ

…あれ?ダメ?」

「ダメじゃないっ!」












ニノだって一人の男なんだ

プライドだってあるに決まってる


それなのに、一時的とはいえ俺に養われる形の同棲を強要するなんて



はぁ…格好悪い




これから先、どんなことがあってもニノを手離すつもりはない



そんなこと…そんな未来なんて俺には考えられない



これからの人生も、長く一緒に生きていく



だから、今 焦ることなんてないんだ




お互いが気持ちよく前に進めるまで

ちゃんと時間を使って

そしてその時間さえも大切にして、一緒に過ごせばいい



ニノとなら出来る

ニノとだから、それが出来るんだ




「ずっと…俺と?」

「そうだよ

…あれ?ダメ?」

「ダメじゃないっ!

すっごく嬉しいっ」




ニノが笑ってる



可愛いなぁ



嬉しいなぁ…




…うん、こうやって時間をかけて進むことが


俺達なら出来る





「…あ、ニノ、聞こえる?」

「なに…?」



「除夜の鐘だよ」

















つづく