トシコシ | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「ニノ」

「無理です」



「ニノ~」

「無理です!」



「…そんなに嫌なの?!」

「だから、嫌なんじゃなくて、無理なんです!」




あれから、頑固な恋人を何度も説き伏せようとした




「ニノ~」

「無理!」



「ニ~ノ~」

「無理!!」




初めは泣くほど喜んでくれてたのに

急に無理だとか言い出して

それからは話が一向に前へ進まない




「なんで?」

「だからぁ、何度も言ってるじゃないですか」

「お金?」

「そうです」

「そんなの気にしなくていいって言ってるのに」

「気になりますよっ!」




家賃が半分払えないとか、光熱費が払えないとか

なんだかいつもブツブツ言って

首を縦に振る気配が全くない




「少しでも長くニノと一緒に居たいって思うことが

そんなにいけないこと?」

「俺だって…出来ることならそうしたいって思ってますよっ」

「だったら…」

「無理!」




その場の勢いで言ったんじゃない



二人が帰ってくる場所が同じなら

いつでもニノの存在を感じていられる



ニノにも、俺の存在を感じていてほしい



ただそれだけなのに、何がいけない?





「いつになったら一緒に住んでくれるの?」

「それは…俺が昇進したら?」

「仕事の都合じゃなくて、俺とのことだけ考えてよ」

「そんなの現実的に無理ですよ!」

「また無理って言う…」

「俺だって、少しでも長く大野さんと一緒に居たいけど…」

「分かった、俺がニノのとこに移り住む」

「ダメー!!」

「なんで?ちゃんと家賃も生活費も半分出すよ」

「あんな狭っ苦しいところに大野さんを住まわせるなんて絶対ダメです!!」





俺の恋人はいつも一人で頑張ろうとする



そこはもちろん好きだし、尊敬してる



頑ななところも可愛い

簡単には甘えないところも、もちろん可愛い




だけど今回は、俺だって諦めないよ

















こちらのお話は『トナリデ』続編です。


つづく