旅立ち・22 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。



こちらのお話は『再会』の続きです。





















駅までの道を歩く



幸せな顔をした俺を、胸に抱えて





「先生」



隣を歩いてくれる先生



「ん?」

「昨日、鐘の音が聞こえたんです」



あれは夢じゃなかったと思うんだけど…



「あぁ、ニノが座ってたのって教会の前だよ」

「教会?」

「小さな教会があるんだ、時々結婚式とかしてるんだって」

「そうだったんだ…」



あれはやっぱり夢じゃなかった




祝福の、鐘の音だ











「電車来たよ」

「はい」



濃い緑の中から姿を見せた電車は

俺達の前で、ゆっくり止まった



プシュー

扉が開く



一歩一歩、踏み締めて、乗り込む




…胸を張って言おう




「先生、さよなら」

「さよなら、ニノ」

「またね!」



プシュー

扉が閉まる



「先生!さよなら!またねっ!!」



扉の外で、先生が手を振ってくれてる



「せんせ…せんせー!またねーっ!」



思いきり、手を振り返す



「ぜんぜーっ ま゙だね゙ーっ!」



涙がボロボロ零れても

喉が詰まっても鼻が詰まっても



ちゃんと笑顔でお別れするんだ




「ざよ゙な゙ら゙ー!

ぜんぜーっ!

ま゙だね゙ーっ!!」



先生の姿が見えなくなるまで

ちゃんと笑顔で、挨拶をした




「ぅ…う…うあぁーーん…」





さよなら、先生



またね

















つづく