奏でる声音・25 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「一人でも大丈夫なのに…」



…はい、早速言われました



「いいの!

いつも俺が心配される側だから

たまには大野さんの心配させてよ」




いつも助けてもらってる


癒してもらってるから



こんな時くらい、側で支えたい




「でも…ニノだって疲れてるのに」

「大野さんがちゃんと寝て、もう大丈夫だって思ったらすぐ帰るからさ」

「…うん、ありがと」

「家に着くまで、なにかしましょうか?

肩でも揉みます?」



「…手、繋ぎたい」



「いいですよ、はい」



いつものように、肩を寄せて

指を絡める




「やっぱりニノの手って安心する」

「それは光栄です」

「ハンバーグみたい…」

「ははっ 残念ながら食べれませんよ

ほら、まだ辛いんでしょ

寝てな、着いたら起こすから」



どうぞ、と促すと

大野さんは肩に頭を預けて

目を閉じた



しばらくすると、肩に掛かる重みがぐっと増す



寝たかな…?




いつもとは逆のポジション



大野さんが与えてくれるような

無償の優しさとは違うけど



今は俺が支えるんだ




「側に居るからね…」




繋いだ大野さんの手に、もう片方の手を重ねた













「さて、子守唄でも歌いましょうか」



部屋までついてきた俺を律儀にもてなそうとするから

そんなのいいから!と背中を押して

ベッドへ寝かせた




「もう大丈夫だよ」

「ダメです」

「せっかくニノが来てくれたのに…」

「ダメです」



「……わかったよ、寝ればいいんでしょ」



渋々ベッドへ入ると、頬をぷくっと膨らませた



「はい、おやすみ~」



指でツンツンして空気を抜くと



「ふふっ」



楽しそうに笑ってる






幸せになってほしい…と、思った



俺が、とか


俺と、とか


そういう邪念からじゃなくて



目の前の、この優しい人に


必ず幸せが訪れてほしいと



心から思う






「側に居るからさ、今日は寝なよ」



ベッドに肘をついて

手を、そっと握る





「ニノ…」



「ん?」



「キスしよ」




絡めた指に、きゅっと力が入った

















つづく