トナリデ・2 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。



こちらのお話は『トラワレ』続編です。





















…ダメだなぁ



これでやっと大野さんと仕事が出来るって舞い上がってたけど

そんなの思い上がりもいいとこだった



今だにあんな凡ミス

しかもそれを部長に直させるって…



はぁ…



頭いてぇ…



大野さんの顔、もっと見てたかったな
















ふわりと空気が揺れた気がして目を開けると

ベッドを背もたれにして座る人の頭が見えた



少し茶色がかった髪が、ふわふわしてる…



…大野さん?



身体を起こそうとしたけど、酷く怠い





「…起きた?」



俺の目覚めた気配に気付いたのか

ベッドに肘をついて振り返ったのは、やっぱり大野さんだった



「喉渇いたでしょ はい、お水」


大野さんは、ベッドサイドに置かれていたペットボトルに手を伸ばし

フタを開けて、差し出した



俺はそれを受け取ったはいいけど


言われた通り、喉はカラカラなのに

喉奥がひりひりしていて、何かを飲み込む気になれない



…あれ?

俺、ベッドに入ったっけ?



ってゆーか、なんで大野さんが部屋に居んの…?




「あの…」

「鍵、開いてたよ」

「…え?!」

「しかも玄関で寝てた」

「あ…」

「そんなことじゃないかと思って来てみたけど…

無用心過ぎるよ」

「…ごめんなさい」



会社を出たら急に頭が痛くなって

部屋に着く頃にはヘロヘロで

倒れ込むようにして玄関に入ったんだった



そこからの記憶がない




「体調悪くて辛いの分かるけど


こんな時こそちゃんと身体休めないとダメでしょ


それにまた軽くなってるし

ご飯、ちゃんと食べてる?」



俺、体調悪かったのか…

気付かなかった…



「…すみません」

「ほら、ちゃんと水分取って

ゼリーとか食べやすそうなの買ってきたから、何か胃に入れてから薬飲もうね」




自分の体調管理も出来なくて

仕事も出来なくて

忙しい大野さんにこんなことまでさせて…



なんで俺はちゃんとやれないんだろう



こんなんじゃ、いつまで経っても大野さんと対等になれない



ただのお荷物だ




「ニノ?

お水、飲める?」



早くあなたと並んで立ちたいのに

同じ目線で同じ景色が見たいのに…



「無理してでも飲まないとダメだよ

汗かかないと、熱下がんないから」

「……いい、下がらなくても」

「なんで?」

「頑張っても無駄だし

俺なんか居なくても誰も困らない」

「なんでそんなふうに言うの?」

「事実でしょ!こうやってあなたに迷惑かけて!

くだらないミスして…ただの役立たずじゃん

大野さんだってそう思ったから俺に帰れって言ったんでしょ!」




大野さんと不釣り合いな自分…



そんなこと始めからわかってたけど



今はそれが、無性に悲しい

















つづく