君の手を・36-1 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「ニノ……泣かないで…」



大野さんからの告白に


何も言えず、零れる涙も止められず

ただ茫然としていた俺の頬にそっと触れて

親指で涙を拭うと

優しく顎を掬われた



「お願いニノ、泣かないで…」



…無理だよ



「ニノにキスしたい…してもいい?」



大野さんが俺を好きって言ってくれた

あんなに怖かったのに

なんか…もうよくわかんない



…キス?そんなの聞かなくていいから



早く大野さんに触れてもらいたい



俺は…目を閉じた



「ふ…ん…んっ…」



優しく触れる大野さんの唇が震えてる



大野さんも泣いてるの…?





手首を捕らえられてるわけじゃない

無理矢理されてるキスじゃない



…だから優しいのは嫌なんだ


理性がずっと側にいる



俺が突き放したら終わりに出来るのに

やめてって、やめようって言わなくちゃ…



俺は一人で進むんだ


決めたんだ、終わりにするって

それなのに

優しいキスが嬉し過ぎて

目の前の身体を、突き放せない





「ニノ…好き…好きだよ…」



服の中に入ってくる優しい手が

肌を這う優しい唇が

どうしても拒否出来ない



声を上げないように奥歯を噛み締めていたけど

それももう我慢…出来ない