2024年6月21日ソフトバンクグループ株式会社 第44回定時株主総会の孫正義社長の講演です。

 

 

「朝4時30分になると勝手に脳が起こしちゃうんですね。そこからバ〜となって大変だいいアイデアを思いついたからノートに書いて。秘書のマガタ君と部下が20人ぐらいにいまして、それを写真に撮って送るんですね。5分以内に誰かが365日24時間アクションしなくてはいけないルールになっている。毎日todoリストを300個ぐらい更新してまして、どう対策をとるかを検討するんですね・・・・・」孫正義氏

 

というくだりから始まった株主総会です。

 

その総会の半ばで、NVIDIAの買収に触れています。

 

孫氏によると、米カリフォルニア州の孫氏の自宅でジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)と約4時間食事をしながら交渉し、NVIDIAを買収してSBG子会社の半導体設計大手、Armと合併させることを提案したという。

 

余談ですが・・・この自宅というのはシリコンバレーにあり、私の友人がシリコンバレーで働いており、毎日この孫氏の自宅の前を通っていました。

 

建て始めた頃、「シリコンバレーは大富豪が沢山いて、超豪邸も珍しくないのだが、(最初は孫氏のものと分からなかったが)その建物は群を抜いて目立っていた。」とその友人は語っています。

 

友人の推定ですが100億ぐらいではないかと感想を述べている。(調べるようなことでもないので、友人の推測のまま理解しています。)

 

そのAI半導体で業績拡大が続くNVIDIAは、米Microsoftを抜いて時価総額世界一の企業に成長し、孫氏は「逃した魚は大きかった」と言って総会会場を沸かせていた。

 

そのNVIDIAの1993年創業からの株価の推移です。

 

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NVIDIA株価

 

2022年頃から、生成型AI企業への投資家の期待利益が異常に高まり、米国株のPERの水準が高まった。

NVIDEAの株価時価総額のPERは、次期予想純益の88倍です。

AIのマイクロソフトのPERは、次期予想純益の44倍です。

 

S&P500の株価の平均は17.13倍ですから、米国株への投資家の将来純益への期待が高すぎることが分かる。

 

シラーPEレシオの推移。

 

S&P 500 のシラー PE 比率。
株価収益率は、過去 10 年間のインフレ調整後収益の平均に基づいており、循環調整後 PE 比率 (CAPE 比率)、シラー PE 比率、または PE 10 とも呼ばれます。

 
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シラーPEレシオ推移

1929年の恐慌前の31.48倍を超えている。

 

最大は、ITバブル崩壊前の1999年12月の44.19倍です。

 

現在の倍率が頂点なのかは分からないが、極端に加熱した相場は必ず崩壊してしまうことだけは歴史的事実です。