厚労省の人口動態統計によると、再婚件数に占める夫妻の初婚―再婚の組み合わせ別割合を見てみると、
令和2(2020)年は、
夫再婚―妻再婚は5.2万件(37.3%)、
夫再婚―妻初婚は5.0万件(36.3%)、
夫初婚―妻再婚は3.7万件(26.4%)
となった。
再婚は、婚姻の26.4%、4分の1です。
1970年(昭和45年)の(婚姻の)再婚率は11.1%ですから、2.4倍になっている。
結婚しないと言う選択が増えている時代に、再婚は1/4に増えている。
その意味は、結婚経験者にとって「結婚を又したい!」という願望があると言うことです。
言い換えると、「結婚はいいものだ」「結婚は楽しいものだ」と言う結論です。
再婚が4組に1組ですが、”多い”と感じないのは何故か。
それは、再婚の場合、結婚式を挙げない件数が増えているからです。
初婚(同志)の時のように結婚式を挙げないから、再婚が増えている実感が湧きません。
私の経験から言うと、2度目の結婚式では、(口の悪い)友人達から、「2回も祝儀をやるのは、割が合わない」とネタにされてしまいます。
その上、「永遠の愛」を2度誓うのは、確かに照れくさいし説得力に欠けるとも言えます。
それから、高齢の再婚も増えているので、「いまさら、結婚式はいいんじゃない」「ウエディングドレスは着れない」ということにもなります。
再婚の場合に、注目すべき点は、夫再婚ー妻初婚・夫初婚ー妻再婚が62.7%占めることです。
つまり、婚活市場において、再婚する人は、結婚に前向き、かつ積極的であると分かります。
つまり、何度も結婚する人がいることは、恋活が上手くいかない独身(初婚)者にとっては「尚更、結婚出来ない」理由にもなる。
結婚というのは、初婚同士なら「勢い」「ノリ」「デキ婚」もあるかも分かりませんが、再婚者にとっては「失敗できない」「失敗したくない」「もっと愛する人と出会いたい」「幸福な結婚をしたい」などという気持ちが強いと言えます。
つまり、独身者(未婚者)にとっての婚活市場は、同性の”未経験”な競争相手だけでなく、再婚者という”経験済み”の競争相手とも戦うことになる。
現代の「結婚しない」という意味は、2通りで
「モテるけど結婚しない」
「モテないので結婚出来ない」
ということになる。
より独身者にとっては、厳しい婚活環境です。
さらに、女性の婚活目線が高くなっていることも、結婚出来ない原因です。
このデータから分かるように、男性と女子の求める条件において、唯一の違いとして女性には「経済力」「親の同意」という項目があります。
男性には、「家事能力」とあります。
女性の求める条件の「経済力」(上位)は、「親の同意」(下位)とは違い、客観的に数値で測れるものです。
つまり、男性の再婚者は経済力があれば、何度も結婚出来ることになる。
「モテるけど結婚しない」「モテないので結婚出来ない」という場合の、「モテる」とは(男性にとって)ズバリ経済力のことです。
経済力というのは数値の比較です。
平均年収が30年間460万円で変化していない日本では、全体の年収は上がっていない。
つまり、平成の時代から「経済力のある」男性は、ビジネスでの競争社会で勝ち残った人という意味にもなる。(まれに親からの相続金持ちもいる)
結論を言えば、結婚したいと考えている女性にとって「経済力のある男性が良い」のだが、(かつ独身者となれば)圧倒的に少数ということです。
独身(未婚)男性は、同姓の独身者、再婚者との競争だけでなく、重要な条件として”経済力がある”モテる男性とも競い合います。
一方、独身(未婚)女性は、経済力だけで考えると、未婚でも再婚でも関係ないのですが、経済力ある独身男性は少数ですから、相当の「婚活力」「女子力」「恋愛への情熱」がなくては、婚活は成就しません。
つまり、男女ともに、厳しい婚活環境にある。
それが、現代の「結婚しない」人、本当は「結婚出来ない」人たちが急増している真因です。
何だか、殺伐としてしまいますが・・・その状況を変えることができるのは、「幸福な人生とは、愛のある人生」という考え方への大転換です。
厳しい婚活事情においても、愛のある人生を送る(終える)ためには、恋活や婚活を成就させることがとても大切です。
私 にのまえは、人生100年時代の幸福のために、結婚観について変えるべき”考え方”と、時代にあった最新の恋愛”技術”を伝えることを主題としています。