男は、社交性がない、

 

女は、社交性がある。

 

と言うことが良くわかる出来事(仕事以外で)があります。

 

例えば、男性には、(良くありがちですが)自分のビジネスでの功績を知ってほしいと言う欲求があります。

 

「こんな成果(成功)があったよ」と言う実績を、友人や知人にメールで送るとします。

 

同じ文章を送っても、男女で反応が全く違います。

 

ほとんどの男性は、返信しません。(既読スルーです)

 

特に、親しいほど、その傾向は強い。

 

もちろん、男性同士でも、ビジネス上だけの付き合いなら、社交辞令としてのコメントはあります。

 

男性の本性として、ビジネスでの関係(上下関係・取引関係・師弟関係など)がなければ、自分より強かったり優秀だと気に食わないと言う、競争社会で揉まれた感情に支配されているからでしょう。

 

一方、女性は、心の中(本心)は違っていても、「おめでとう」「凄い」「やったね!」といった返信があります。

 

このような事例から、恋愛について学べることがあります。

 

それは、男性は煽(おだ)てると喜ぶ、

 

女性は、共感したように振る舞う、

 

という大きな違いです。

 

男性は「ビジネス」でのマウンティングは許せないが、女性は日常での「見栄」でのマウンティンが許せないという違いとも言えます。

 

女性の見栄というのは、美味しい食事、子供の成長、ブランド品、金持ちアピール、美人アピールなどです。

 

その違いは、男性において、将来大きな問題となります。

 

男は、仕事を引退すると、一般社会生活での社交性のなさで、老後が惨めになりがちです。

 

女性は、仕事も私生活も関係なく、老後も、趣味や、孫の世話や、隣近所との付き合いで、楽しく暮らせます。(注:何事にも、統計的に例外は必ずありますので)

 

男は、結婚してないと寿命が75歳、結婚していると85歳、10年も寿命が縮まるという統計データがあります。

 

男性の本性は、ビジネス以外でも「家族のために」「妻のために」「社会のため」という、生きる意味を必要とします。

 

女性は、日々の暮らしが楽しいことに希望を見つけます。

 

例えば、熟年離婚の理由のひとつに、男性が長年に渡り家庭を顧みなかったことがあります。

 

実例ですが、友人(男性)で、上場企業(古い表現ですが)を定年退職後、奥様から突然「離婚」を切り出されて、自分の建てた持家もとられてしまいました。

 

その時、友人は(上手くいっているぐらいに考えており)全く離婚を切り出されるとは、想像だにしていなかったのです。

 

彼の子供に相談すると「どうして、お父さん気がつかなかったの?!」という反応だったそうです。

 

それは、男性からすると、長年「家族のために」「妻のために」頑張ってきたんだから、家族は理解してくれているはずと勘違いしていたからです。

 

女性は、そのことよりも、今「愛して欲しい」、今日「優しくして欲しい」、今日「悩み(不満)を聞いて欲しい」のですから、長年に渡り距離が大きくなっていくばかりだったのです。

 

このような話は、離婚までいかなくても、非常に多いパターンと言えます。

 

冒頭のメールへの反応の仕方でも分かる通り、男性は長年の習性で競争心を露わにし、女性は(嘘でも)今を楽しくするために協調しようとしているのです。

 

従って、男性のビジネスという競争社会で生き抜く知恵や行動は、定年退職後には全く役に立たないことになります。

 

むしろ、その仕事上での権威や権勢を捨て去ることが出来ない人は、もっと不幸になります。

 

100歳まで生きる時代は、仕事を引退してからも、30年40年という長い時間があります。

 

男性は、ビジネスを引退する前ぐらいから、自分自身を変えてゆかなくてはいけません。

 

当然、結婚しているならば、奥様との関係をより良く修復してゆくべきでしょう。

 

現役の力社会から、引退後の調和(協調)社会への適応です。

 

あるいは、「それは今更難しくて出来ないなあ」「自分には向いてない」と思っているなら、生涯やり続けられる「仕事」を見つけることです。

 

例えば、経営者、自営業者、個人事業主、パートタイマー、サラリーマン、フリーランス、プロ芸術家、技術者など考えられます。