土砂災害について。

緩やかな山の麓(ふもと)が危険だとは

知りませんでした。

長年、最も危険なのは

切り立った崖や

急な斜面の麓だと考えていました。

この真実を聞いたのは

ある不動産のプロの方からです。

その理由はとても明解でした。

山が緩やかというのは

何百年にも渡って

断続的に山が崩れているからだそうです。

つまり、豪雨に弱いのです。

大量の雨水が流れることが困難で、

山を崩してしまうからこそ

山がなだらかになってしまったということなのです。

逆に、急な斜面は豪雨に対応できる

水はけや水路があるということです。

その不動産屋さん曰く、

なだらかな山のすそ野などの

住宅地開発は決してしないそうです。

もう一つ、興味深い話は。

そいういう緩やかな山にある神社には

「大蛇の伝説」があるそうです。




その山には大蛇が出てくるという

言い伝えです。

この大蛇とは、

実は豪雨で山が崩れて

木々が流され山肌が露出した結果、

その山崩れの道筋が、遠くから眺めると、

まるで大蛇が駆け下りた

道のように見えるというのです。

だから、大蛇が出るという迷信のある地域は

土砂災害に気をつけなさいという

言い伝えでもあるのです。

梅雨の季節に、ふと思い出した話題でした。

読者登録してね