映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』

2015年2月13日バレンタインデー全国ロードショー http://fiftyshadesmovie.jp/

『若くして大成功を収めた巨大企業CEOグレイ(ジェイミー・ドーナン)のもとに、学生新聞の取材のために女子大生アナ(ダコタ・ジョンソン)が訪ねてくる。誰もが憧れるような容貌と富を持つグレイに、緊張しながら質問をするアナ。そんな彼女に、君の事を知りたいと聞き返すグレイ。次第に親密になる中で彼は、君を放っておけないと言いながら私に近づくなと突き放したり、アナに触れながら恋愛などしないと言い放ったり、さらにはそんな自分など理解できないだろうと告げる。しかしアナの教えてほしいと願うその言葉で、禁断の扉が開かれる……。』 (映画のストーリー)

この映画、SМの過激な映像もあります。

映画評論は、

観た人にしか分からないことを

前提にお話しを。

この映画は二つの大切なことを

教えてくれます。

一つは、恋愛で成長することの意味。

もう一つは、物質的な豊かさの意味。

「恋愛で成長することの意味」

それは、

超金持ちの主人公の彼氏が失っているものです。

超がつくお金があれば、

どんないい女も抱けます。

まるで、心もお金で買えるかのように。

主人公が

「僕は恋愛はしない」

という言葉、

本心だと思えます。

彼の中では、

心はお金では買えないと

分かっているから

そう言って彼女との恋をスタートするのです。

その彼が、女子大生の彼女と

契約(お金)で得られないない恋に落ちることは、

彼の成長だと感じました。

一方、バージンだった女子大生が、

恋人契約とSМという数奇な恋から

次第に、「本当の恋」に目覚めてゆく。

そして、彼女も成長して、

素敵な女性に変わってゆく。





二つ目の学び、『物質的な豊かさの意味』。

超金持ちであるが、

誰にも打ち明けられない暗く孤独な過去

をもつ主人公。

何でも手に入る素晴らしい人生を

手に入れたはずなのに、

心は満たされない日々。

唯一お金で買えないはずの

恋すらもお金で手に入ることが分かり、

ますます心が満たされることのない

日々が続く。

誰にも、本心を話すことなく

心を開くこともなく、

人を心底から信じれない。

そんなダントツ勝ち組の男の

「幸せ」は幻とさえ思えてくる。

その結果、

愛のない刺激だけのSМ世界に奔る。

SМは変態の行為だとは思いません。

しかし、愛のないSМは変態です。

「富と愛」をテーマにした、

なかなか見応えのある映画でした。

世界中に翻訳され大ベストセラーになった

ことも納得出来る作品でした。

ただし、

恋愛で成長したことのない

大人には理解しにくいかも分かりません。

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