ねぇ かあさん
とうさんが好きだったんはなにいろじゃったかぃね
「 そりゃ 黄色 ぃ ね 」
そうじゃったぃね
とうさん
きいろ が大好きじゃったぃね
今日は
かあさんのお庭に
たぬきくんたちが見守るあのお庭に
黄色いお花を寄せ植えしたょ
「 黄色いお花は えぇっ
元気がでるっ
たぬきくんも おる
し
かえるくんも おる
とうさんが連れてきてくれたん 」
たぬきくんやかえるくんに
母はそう言って毎朝
「 おはよう 」
って
言っている
いやいや
朝だけじゃないな
かあさんのお気に入りの窓辺
いつも お話している窓辺に
黄色い お花が仲間入りしました
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その黄色いお花は
まだ
寒い寒い季節に
咲くんょ
かあさんが
いつも
口ずさんでくれる
あの
道真公のお歌
に
歌われちょる
梅のお花より
ちぃーーーと
だけ
はょぉー
に
春を
告げてくれる
ろうばい のお花
さすけをとりこにしたあのお花がね
なっ
な
な
ん
とっ
お庭に
かあさん
お庭にあったんょ
おったんょ
まちがえて
伐ってしまったと思ってた
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大好きなあのお花が咲いちょったんょ
そのお花は
香りで
教えてくれました
さすけが
一心不乱に
草をひいていた時のこと
どこからともなく
ふぁ~~ぁ~~ん
っと
あの
大好きな甘い香りがしてきたのです
まっ
ま
ま
さ
かっ
顔をあげて 辺りを見回した時のことでした
まっ
し
ょ
う
め
ん
に
その黄色い お花が
満面の笑顔 を向けてくれました
こっ
こ
こ
ん
な
こ
と
って
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きっと
とうさん
すぐちかくに
とうさん
とうさんが
とうさんが
きてるような
ま・ち・が・い・な・く
そこに
いてくれてるような
そんな気持ちになりました
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し
あ
わ
せ
胸がふるえました
きっと
わたしたちに
逢いにきてくれたんだと
そ
う
感じました
とうさん
かあさん
ぶち
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がんばっちょるょ






