今回も6月18日にWOWOWエキサイトマッチで放送されたカード、WBO世界ミドル級タイトルマッチ「ディミトリー・ピログVS石田順裕」の試合について考察致します!
尚、毎回相互リンクしている内山眞太郎の記事は、もう少しお待ちください。
立ち上がりから追っていきましょう!!
1R:序盤からお互いに左ジャブがよく出る。顔面へのジャブを繰り出す石田選手に対して、ジャブを上下に散らすピログ選手。的中率はピログ選手が上。さらにピログ選手は身体をよく振り、柔らかい動きをしている。
2R:このラウンドもピログ選手は力みの無い動きで上下に打ち分ける。決して速くはないが、正確に当てている。逆に石田選手の攻撃は、ピログ選手に上体で交わされ、ブロックされ、なかなか当たらない。
1ポイント考察
ピログ選手はジャブを上下に打ち分けると同時に、ボディーブローも交えて試合を組み立てている。
対する石田選手は、手数を出すものの組み立てが無く、軸となるリードブローも段々とおろそかになり、
リーチ差を活かせていない(リーチは石田のが5センチ長い)。
3R:石田選手は顔面狙いの攻撃になり、ボディー打ちを忘れて、攻撃が単調になる。対するピログ選手は、左から右から、ボディーから顔面からと、多彩な攻撃パターンを見せている。
4R:ピログ選手のレバーブローが目立ち始める。さらに左フックと打ち分ける事で的中率も増す。
フェイントも交えて、俄然リズムに乗り始めた印象。
1ポイント考察
ピログ選手は中間距離ではジャブ、ストレート、至近距離では短いジャブ、ボディーとパンチを使い分けている。石田選手はどの距離でも同じようなパンチを打ち、使い分けが出来ていないので、リーチ差のアドバンテージが死んでしまっている。
5R:距離が縮まり、接近戦の模様。ピログ選手の上下の打ち分けに、石田選手のディフェンスが追いつかない。
1ポイント考察
攻撃面でピログ選手は、左ジャブの上下打ち分け、右ストレート、左フックと、リードパンチ自体が多彩なので、相手は読めない。対する石田選手は、ワンツー、いきなりの右、ジャブ右アッパー左フックのほぼ3パターンの攻撃しかないので読まれてしまう。フットワークを使い一度距離を取りたいところ。
ディフェンス面はピログ選手は柔軟な身体を活かして上体で交わす、ブロッキングを使い分けている。
石田選手は上体が固く、身体が伸びている。この状態でガードが下がっているから余計に打たれてしまう。せめてガードを上げてブロッキングだけはしっかりとしたいところ。
6R:石田選手は大振りのフックが目立ち始めた。焦り始めているのか・・。
ピログは上体を振りながら、しっかり相手を見ている。こういった選手に大振りは当たらない。
そして終盤にはピログの左フックがクリーンヒットした。
7R:ピログ選手の左ボディーの数が増えてきた。石田選手はボディーに意識がいき、時折放たれる左フックに反応出来ない。そして左フックに意識が行ったところで右ストレートももらってしまった。
8R:今まで通りピログ選手の攻勢だが、決め手に欠いているのも事実。ここまでペースを握ったら、もう少しプレスを強め、倒す事を視野に入れたい。石田選手は今からでも距離をとってフットワークを使い、立て直しを図ってほしい。
9R:石田選手が強引に前に出る。ボディー攻撃もあり攻勢を取ったが、勢いに乗った途端顔面狙いになってしまい、非常にもったいない。
10R:ピログ選手が盛り返し、強い左レバー、左フックが炸裂。石田選手もなんとか踏ん張る。打ち合いになるが、ピログ選手はインサイドからアッパーを打ち、石田選手はアウトサイドのフックが多いので、どうしてもピログ選手に的中率で劣る。
11R:ピログ選手はペースを握り続けるも攻めあぐねている。
1ポイント考察
ピログ選手は攻めあぐねないために、もっと強弱をつけたい。軽いパンチでペースをとったのだから、今度は軽いパンチの後に強いパンチを返したい。
12R:石田選手の右アッパーにピログ選手の左フックのカウンターが炸裂!後半もピログ選手の右ストレート、左フックが炸裂し、試合終了!
判定は3-0で、ピログ選手3度目の防衛!
結果としてピログ選手の完勝ではあったが、石田選手のタフネスも目立った試合であっった。
この試合から、僕も色々深く考察したく思い、次回の記事、次々回の記事で、僕なりに「ピログ選手」「石田選手」の今回の戦略、さらにはどういった戦略をすると展開が変わったのか、記事にしてみたいと思います(^^ゞ
※あくまでもHUEYの個人的な意見ですので、正しいとは限りません。
1つの意見として捉えて頂けたらと思います。