これをHUEYなりの視点で考察していこうと思います!
※あくまでHUEYの独自の視点であります。
☆1、ドネアがKOするために必要だった事
まず今回の試合、立ち上がりから見て「これは早く終わりそうだな」と思った方はたくさん居ると思います。
特に4ラウンドにドネアがダウンを奪った時は、「次で終わりだ」と思った方は多かったのではないでしょうか?
僕はそう思いました。
しかし結果は判定に・・・
解説の方々も言っていたように、確かにマセブラは身長、リーチのアドバンテージに加え、独特の動きがあるのでKOしにくい選手だと思います。
しかし同時に、ドネアがKO出来ない選手ではないと思います。
試合をご覧になった方は皆同感だと思いますが、今回ドネアはKOを狙いすぎ、大振り、大きなステップ、跳びこみ攻撃に終始して、ほとんど組み立てをしませんでした。
時折ジャブから組み立てても、また一発狙いに・・・
では具体的にどうすれば良かったのか・・・2つの観点から見ていきましょう!
①ボディー攻撃
王道ですが、やはりボディーからの攻撃でしょう。マセブラはリーチが長いですから、サイドボディーまでガードで隠れてしまうと思います。それでも時折ドネアはレバーブローを叩き込んでいました。
まずはこれを忘れず継続すべきでした。
プラスして、鳩尾へのストレートを多用したら良かったのかなと思います。
マセブラのように長身の選手にボディーストレートを打つと、右ストレートを撃ち落とされることを危惧する方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、ドネアのステップスピードを考えれば、被弾する確率は低いと考えます。
なぜ鳩尾のへのストレートなのか?
それはマセブラがアップライトだからです。さらにドネアのフックを警戒してガードが完全に顔の真横にきてました。
この状態ですと、マセブラの鳩尾はがら空きになります。そこへドネアのストレートが当たればどうなるか。徐々にダメージがたまり、身体は丸くなる。すると身長のアドバンテージが無くなる。
そして正面を守りたくなり、ガードが横から縦になる。
そうすれば、左フックを当てるチャンスも増し、身体が丸くなれば顔面の高さも当てやすくなるのです。
②マセブラの左サイドからの攻撃
これはマセブラに左ジャブを打たせないためです。
中盤時々マセブラが距離を掌握しつつありました。これには少なくともマセブラのジャブが貢献していました。ですから、このジャブをもっと抑えたらKOに繋がったと思います。
オーソドックスだと基本は左回りですから、相手に左サイドにこれらるとやっかいです。
なかなか難しいかもしれませんが、ドネアのスピードならなんてことないはずです。
例えばマセブラの左ジャブをヘッドスリップしたら、左サイドに移動し、左ボディーから左フック顔面の返しを打つ。
こうするとマセブラは動きにくくなります。そうなれば次は、今試合中何度も狙ってた右のオーバーハンドも必然的に当たるでしょうし、2つを使い分けるだけでマセブラは動けなくなり、的を絞りやすくなったと思います。
☆2、マセブラが勝つために必要だった事
はっきり言えば、スピード、パワーの差を含め、今試合マセブラが勝つのはどの道難しかったと言えます。
しかし、せめてもう少し接戦に持ち込むことは出来たのではないかと。少なくとも中盤少しペースが良くなりましたから、それをさらに改善する事で展開は変わったと思います。
ではここでも2つの観点からみていきましよう。
①ジャブをしっかり打ちこみ、さらに上下に打ち分ける
今回マセブラはドネアの迫力に逃げ腰になっていました。
そうなるとせっかくの長いパンチが台無しです。どうなっていたかと言うと、左ジャブを打ちながらバックステップし、さらに顎が上がってしまい、長いリーチが活きませんでした。
それより、とにかく真っ直ぐしっかりと伸びるジャブを打つべきでした。
そしてジャブを上下に打ち分ける!試合中たまにこうした光景は見受けられましたが、ただでさえ10センチ以上の身長差がありますから、こうして距離を取られると、ドネアはより遠い間合いから打ち込む事を余儀なくされ、さらに大きなパンチが目立ち、焦らせる事が出来たかもしれません。
②アッパーを有効に使う
セオリーではありますが、長身でリーチのある選手は、相手が踏み込んで来たらアッパーで迎え撃つ!
というのがあります。
しかしこれをそのままやってしまうと、今回のようにスピードの差がある場合は自殺行為になってしまいます。当然ドネアはアッパーに対してフックのカウンターを合わせるでしょう。
相手のタイプは違えど、ダルチニャンをKOしたあのカウンターです・・・
ではどうすればアッパーが当たったのか?
何度も書いていますが、今回ドネアはビッグパンチを狙って、単発で大きな動きが目立ちました。
大きいパンチで跳びこむという事は、少なくとも踏み込んだあと着地時間がある訳です。
もちろん今までのドネアですと連続攻撃をしかけますから、跳びこんで着地してすぐ次の攻撃にいきました。
しかし!今回のように単発ですと、跳びこんだ後一瞬ですが止まる時間があります。
マセブラとしてはその瞬間を狙いたかったです。
例えばドネアが右のオーバーハンドで跳びこんできて、それをスウェーで交わします。
そうするとドネアの身体は一瞬左に流れる訳です。
そこでマセブラはドネアの右サイドに少しだけステップして右アッパーを打つ。
大きく動けば当然交わされますから、少しだけステップして打つのがポイントです!
これをされるとドネアもアッパーを防ぐのはきついはずです。
以上、ドネア、マセブラ各選手の戦術を、各2つの観点から考えてみました!
この考え方が正しいかどうかは、読んで下さった方々の判断にお任せします。
ただ、こうして色々考えてボクシングを観るのは楽しいですね(*^o^*)