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1985年頃、二年間リオのスラム街(ファベイラ)に住んでいた。大家さんから建物のワンフロアを買い、恋人と家族を持ち、永住したいと思っていた。

その当時、CASIOのワープロで滞在記を書き、感熱紙に印刷したものを先日発見した(添付写真)。
感熱紙に印刷したものは一年持つかどうかと当時言われていたが、三十年程たった今もしっかりと読む事が出来る。日本の技術は本当に凄いと思う。

このルポルタージュ(滞在記)はその後、冒険者の集まり「地平線会議」の単行本に掲載された。
それを全面的に書き直した作品を、徳間書店ノンフィクション大賞に応募し、次点を受賞して賞金五十万円を獲得したものである。
受賞作品は書籍化される予定であったが、その後 徳間書店は経営危機に陥り、書籍化は幻となった。

それからしばらく経った頃、二十代の時に「バイク日本一周」の記事を一年ほど連載させて頂いた モーターサイクリスト誌の元編集長さんと当時の徳間書店の社長さんが飲み友達であると聞き、この作品の著作権がどうなっているかを確認して頂いたところ、現在 著作権は私にあると分かった。
いつか書き直して発表したいと思っていたが、根が怠け者の為、それから何年もまた放ったらかしになっていた。

リオのオリンピックまで、あと35日。
感熱紙で印刷し、切り貼りしてセロテープで貼って文章全体の構成を考えた第一稿は、35のパートに分かれている。
それぞれのパートは 約700文字程度である。
リオ オリンピック開催日に向けて、なるべく毎日1パートずつSNSで発表していこうと決めた。
このタイミングを逃したら、今世ではもう発表できないかもしれないからだ。

原稿料が出ない・〆切がないとなると、なかなかヤル気が出ないのが本音である。
最終章まで発表し終える事が出来るモチベーションを継続させる為に、イイネ!や コメント・シェアなど大歓迎である。