フルコンで他のECUでも標準的な機能かは知りませんが、
LINKにはクローズドループラムダという機能があります。

設定自体は各々お好みで機能させるタイミング、OFFにするタイミングを設定しています。

これ、結構優秀で使えます。

って、クローズドループラムダって何?ですが、
空燃比計をECUに読み込ませていることが必須条件ですが、
設定した空燃比に”自動的”に燃調を調整してくれます。

設定した空燃比とは「目標A/Fラムダテーブル」で、各回転と負荷状況で空燃比を設定します

アイドルは13.2、低速巡行は13.8とか高回転に行くにつれて濃い目の13に設定しています。
ここは好みです。ウチのニンジャはAF13台が一番調子いいので、そこに合わせています。

燃料マップで燃料噴射量を決めていますが、ここで濃い・薄いと空燃比計のセンサーが検知した場合
この目標A/Fラムダテーブルと差がある場合に自動的に適正値に補正してくれます。

この機能よく出来ていて、結構雑な燃料マップ(パワフィル仕様のMAPでファンネルにしたような場合)でも
街乗りレベルならなんら不具合が出てないレベルに補正して走ってしまいます。

ただ、欠点というか機能上、燃料マップで設定した燃料を燃やした結果、薄い/濃いを判断して
その後の燃料から目標値に合わせて調整するというのを繰り返し補正し続けます。
なので、燃料マップが書き換わることはないです。
欠点というはクローズドループラムダが機能できないタイミングがあって、
アクセルを急開、ワイドオープンするようなケースだとエンジン回転の上昇に補正の計算が追いつないので
地の燃料マップで制御する事になります。

なので、ちゃんと燃料マップは仕上げた状態にしておかないとどんなシチュエーションでもちゃんと走る状態になりません。

ただ、気候の変動、気圧、高度やちょっとした登り坂等で燃調が狙った設定にならないこともあり、
いちいち重箱の隅をつつくような設定をやっていると、バイクに乗っているのか、セッティングしているのか分からなくなります。

ある程度マップが仕上がってしまったらクローズドループラムダに任せる、が楽です。
通常の交通の流れレベルのアクセル開度ではこの機能で十分し走れますし、空燃比も薄く設定できるので環境にも優しいです。

 


ウチのは更に目標A/Fラムダテーブルを外部のスイッチ、コントローラーを使用して動的に
目標のAFを調整できるようにしています。

「オープンループ目標A/Fラムダテーブル」です。
これと以前導入したVFC(可変抵抗スイッチ)を組み合わせます。

オープンループ目標A/Fラムダテーブルは目標A/Fラムダテーブルに対して上書きで目標AFを書き換えます。
-1.00なら13.5という設定値は14.5になります。

VFCを右に回すと濃い目の補正、左へ回すと薄めの補正に調整できるようしています。
濃い目の補正することはなくて、まったり走るような時は全開で薄めの補正で走ってます。エコモードってヤツですね
ほぼAF15 付近のです。低負荷なので薄くても走るし、点火機能も強化されているので失火するようなこともなく普通に走ります。
アクセル開ければ、通常モードに戻るのでパワフルに走れます。


今はVFCで無段階で調整で細かく調整できるようにしていますが、
そんな必要もなさそうだし、アナログポートを他で使いたいので、この調整機構はスイッチ式(エコスイッチですね)にしてデジタルポートに移行すると思います。
イマドキの純正バイクみたいにハンドルSWで切り替えができるいいなー、と思うけど、難しいかな。


久しぶりにバイク乗りは関係ない記事を書いてみた。