続きです。

いろいろ試作、トライアンドエラーでトリガーオフセット値9度で決めました。

これをベースに最終版を設計します。

Z用の市販品のデザインを参考にします。

 

これはちょっと面倒で3時間ぐらいはCADと遊んでいたと思う。(市販のパーツを高いと思ってはダメですよ。)
(ワンオフ品は高いんですよ)


今回は最終確定版なので、肉抜きマックスです。



寸法もかっつカツ(設計ミスとも言えるが。コンマ1ミスった)でガタが一切ないです。


3枚の比較。
DAEG、試作、最終版。
肉抜きすると垢抜けますね、なんかカッコイイ。見えなくなるけど。


重量比較。
チタン化したぐらいまで軽量にできますね。まあーこの部品は磁性のある材質じゃないといけないので鉄で作ってます。チタンとかアルミじゃダメですね。

・・・今思ったけど、アルミと鉄のツーピースでスライド出来るように調整式で設計すればよかったか・・・?

ボルト追加される分重いか。

 


取り付けます。
1番4番の上死点は現物合わせポンチを打ちます。(設計で位置は決まっているのですが、業者にレーザの刻印の頼み方が分からない)

ピックアップセンサーとギャップは極小にします。

より磁性センサーの発電力を上げるためです。

0.1以上、0.2㎜以下のギャップで調整しています。

部品の精度が高いののでここまで詰めれます。

 

ピックアップセンサーのハーネスはフル加工で

フルでシールド配線化してあり、ノイズ混入を可能なかぎり抑止しています。(純正はシールド化されてません)


後は現車合わせでトリガーオフセットを設定して点火時期を確認します。

9度で設計したのでピタリ9.0になりました。

トリガースコープで波形を確認します。
きっちりと5V以上キレイに出ています。


後は、パルサーカバーを元々使ってたNinja刻印色入りの物を取り付けます。
暇つぶしに手元にあった赤のペイントで墨入れしてしまった。


トリガーオフセットを最小化したせいか、始動時のクランキング時間が少なくなったような。。。始動性が良好になったってことです。

ノイズ対策とかも実施したので、なんの効果かは定かではないが。

 

でも、キャブ+ウオタニのキュル・ボンにはなりません。

 

ECUの機能としてクランクが回って、上死点の位置を判定して

突起の通過速度から回転数を判定して、いつ燃料を噴射して、いつ点火するか、を判定しているので一定数の回転数の情報が必要なので、絶対にキュル・ボンにはならない。きゅる・きゅる・キュル・ボンがいいとこでしょう。

クランキングスピードとかバッテリ電圧の降下とかも絡むのでなかなか難しい。

 



フルコンのインジェクションシステムのハード面の構築は終わりかな。

 

大変だったな。。。

基本、公開できる情報は全部パブリックに公開したつもり。

誰もパクらないと思うけど、必要な情報は活用してほしいな。

 

 

まあ、GPZ900Rをインジェクション化するならDEAGのエンジンとインジェクションボディとECU+サブコン、ハーネス移植が最善の選択ですね。120馬力ぐらいしか行かないけど。

 

 

でも、全てのパラメータを設定できるフルコンECUはハマる。面白い!