【捨てられない男】シリーズでは数々の懐かしの品を紹介しましたが、今回はそのシリーズの追加エピソードです。私物整理も一段落したところで母とコーヒー飲みながらもうすぐ取り壊される(現在は既に取り壊されていますが..)実家の思い出話なんかをしていたら母が遠い目をしながら「そう言えばアンタが子供の頃に大事にしていた"広島のやつ"も捨てなきゃねぇ..」などと言い出す...。
僕はその"広島のやつ"という抽象的な表現を聞いて直ぐに理解しました。「それって『ひろしまのピカ』の事か?」と問うと「そう!アンタよく覚えてるね!」と母。
『ひろしまのピカ』とは僕が子供の頃に何度も読み返していた"丸木俊"(まるき·とし)さん作の絵本です。当時は他にも沢山の絵本を買い与えて貰っていましたが、これが1番のお気に入りで、今でも内容をはっきりと覚えている程です。とっくに処分されていたと思っていましたが、まさかまだ残っていたとは...。(うちの母も【捨てられない女】なのかねぇ..)
絵本の内容は題名からもごっ察しの通り1945年の8月6日、午前8時15分に人類初めての【原子爆弾】が広島に投下された当時の出来事を綴った物で"子ども向けの絵本"として取り上げるにはあまりにも酷過ぎる内容なのであります。
僕も勿論ひろしまのピカの内容には衝撃を受けたのですが、当時、それ以上に衝撃を受けたのは"絵"の方でしたね...。とても"子ども向け"とは思えない不気味で個性的過ぎるその絵柄には感銘を受けたものです。(登場人物みんな白目だしな..)
普通の子どもならビビり倒すであろうその絵柄ですが、僕は普通の子どもではなかったのでこの絵が大変気に入り、それはもう、友達の家に行く時もひろしまのピカを抱えて出掛ける程でした...。(友達に気味悪がられたのも今となっては良き思い出..)
ひろしまのピカにはもっと原爆の怖さや残酷さを表現するに相応しい文章が多々あるのですが、何故か僕は箸のくだりが1番印象に残っていて、毎年【原爆の日】が訪れる度にそれを思い出します。
うちの娘達に見せたらビビって逃げ惑うこと必至の『ひろしまのピカ』ですが、こういう絵本こそ今の子供達に読み継がれて然るべきだと思いますよね...。勿論、絵本は捨てずに自宅に持ち帰りました...。いつか嫌がる娘達に無理矢理読み聞かせてやりますよ...。




