日本の海を巡る旅。小笠原諸島 父島。その5。 | 世界の海を旅する水中写真家 古見きゅうのブログPowered by Ameba

日本の海を巡る旅。小笠原諸島 父島。その5。




今日は小笠原丸の入港日であり出航日。

昨日までは閑散としていた島に

たくさんの人が集まり賑わっていました。


来る人。発つ人。

皆一様に笑顔なのですが、

その笑顔にも若干の違いがあるんだなぁとしみじみ感じました。


という訳で今日は海の撮影はお休みして

朝から陸上取材に出かけました。

小笠原は動植物の固有種がとても多いことでも知られているので、

しっかりと陸上も撮影しないといけません。


観察ガイドの方に固有の植物や動物のことを詳しく教わりながら、

山道を撮影しながらてくてく歩きました。



小笠原には絶滅危惧種のアカガシラカラスバトという

貴重な固有種の鳩がいて、

撮影をと思っていましたが、

個体自体が小笠原に300羽弱しかいない、

つまり世界で300羽しか存在しないため、

撮影はとても難しいと言われていました。



朝から森のなかに入って、

目と耳を凝らし様々な道を歩きましたが、

結局出会えず。

声は遠くに聞こえるも出会えず。



まぁ最初から難しいのは分かっていたけど、

やはり自然は思う通りにいかないものです。



雨も本降りになり、あたりもだいぶ暗くなってきたので、

朝に登った道を最後にもう一度行ってみましょうと

ガイドさんが提案してくれたので行ってみることに。



雨が木々の葉を叩く山道は薄暗く、

緑と土の匂いが増し、

どことなく神秘的な雰囲気。

滑る足場を慎重に歩き続けました。



するといきなり視界の端からバサバサバサっと、

黒い物体が文字通り飛び上がり、

目の前の低い樹の枝にとまりました。



思わずでそうな大声をぐっとこらえ、

静かに静かにアプローチ。

やっと出会えたアカガシラカラスバトは、

本当に美しくて可愛い瞳で、

ドラマチックな鳥でした。



素敵な出会いでした。



では明日も張り切って頑張ります。



撮影協力
フィッシュアイ
ブルーレース




>あさちゃんさん
ミズタマヤッコは出会うの自体なかなか難しいよね。
次回またトライしてみて!

>ゲロンパねえさんさん
ぜひ一度ご来島を!
素敵な所ですよ~