Googleが検索にAIエージェントを組み込む開発を進めている。
一見便利に聞こえるようですが、その構造には看過できない問題が潜んでいるようにも思えます。
これまで検索は、複数の情報源にアクセスし、ユーザー自身が取捨の判断を行う場であったのですが、しかしAIがこれ代わりに「まとめた答え」を提示するようになれば、ユーザは情報源をいちいち確認することなく答えが見つかるという一見すると便利になると思いがちですが、どの情報が選ばれ、何が省かれるかは、Googleのアルゴリズム次第になります。
つまり、情報の取捨選択が、一社の判断に委ねられるということに。
影響を最も受けるのは、検索流入で成り立っているメディアやサービスで、ユーザーがリンクをクリックしなくなれば、コンテンツを作り続ける経済的な動機は失われていき、質の高い情報が生まれにくい土壌が、静かに広がりかねません。
さらに懸念されるのは、「自分で調べる」習慣の消滅で、AIが出した要約を疑わず受け取るユーザーが増えれば、情報リテラシーそのものが問われる時代が来るでしょうし、ある意味、社会主義的な流れにも。
Googleが描く未来は快適かもしれない。だがその快適さの対価として、私たちは何を手放そうとしているのでしょう?

