初めての彼氏と共鳴する15歳で初めて彼氏が出来た。一人っ子で親が多忙な、さみしがり屋の彼氏だった。その彼氏と出会って、私達はなぜか共鳴しあった。初めてひとりじゃないと思えた。学校の友達とも家族とも違う、唯一私を「選んでくれた」存在。そんな風に思っていた。世の中で一番、なんでも話せる存在だった。そんな存在を見つけた私は、友達も勉強もそっちのけで「彼氏がすべて」の生活になっていった。「いい子」の皮が少し剥がれた。好きなのか、なんなのかわからないまま、その彼氏とは5年間付き合い、最終的に振られることになる。