姫妻にいな-新那-✴︎ゆるジョワ革命✴︎ -3ページ目

姫妻にいな-新那-✴︎ゆるジョワ革命✴︎

ゆるっとブルジョワ=「ゆるジョワ」✴︎
頑張らないことを頑張る!
お姫様になることを誓った主婦・にいなの
人生✴︎劇的リフォームdays

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癒しを求めて
石いじりをしました…☆


グリーンフローライトと
ルチルなし水晶を添えて。
やはりルチル入りよりも
断然穏やかなエネルギー。

手前は水入り水晶です。
太古の澄んだ水と空気を含んで
パワフル・ロマンチック。


カーネリアンのオルゴナイトに
ラリマー、サンストーン使用の
ブレスをかけて元気スポットに。


透きとおる石たちをながめていると
心のモヤが薄れます☆
ここのところは
何もかもおっくうで

自分で驚くくらい
とにかく寝てる。


5日ほど前

夫がすごい剣幕で帰ってきて
理由を問いただしたら

私が恐怖症で料理を休んでいることを
流れで義父に話したら
きつく叱られたらしい。
かなり苛立っていて
申し訳なく思うしかなかった。

この頃、気持ちに少し余裕ができてきて
そろそろ料理も再開しようかと
心の準備をしていたところだっただけに
強迫観念にかられてのリスタートとなり
複雑な心境ながらも
翌日お味噌汁と野菜炒めを作った。


料理をする間
私は無になる。

好きではない作業を
淡々と確実に
押し進めるため。
その間、自分を消す。

栄養面 彩り
前日までのメニューとのバランス
コンピューターのように計算して
献立をひねり出し、調理する。


その結晶はテーブルに並べれば
あっと言う間に消えてしまう。
汚れた器具や器だけ残る。
やっぱり、好きじゃないなーと思う。


反面、手すきの時間に
この結婚生活にとって
余計なことを考える暇を与えない
かっこうの課題でもある。


忘れられない彼のこと
歌うこと

ひとたび考え出すと止まらない
慕情や野望が打ち消されるには
ちょうどいい面倒ゴト。


そう考えると…
食についてあれこれとわずらう時間が

今の私のなすべきこと
目の前のこと…
家庭を営む今の暮らしに
立ち返るための
必然的な課題なのかもしれない。


だけどそれでも
彼 のことは
今の私の中に
しっかりと、あって

彼に玉砕しきれなかった想いが
一日も休まずくすぶって
体じゅう煙たくて煙たくて
どうにかしたいのに
どうしたらいいのか
わからなくて


たとえば
彼と連絡がとれたとして
何から話す?

一日も忘れたことないって
素直に言って
どうなるの?

私は楽になるの?
また火が点いて
また彼を強く追い求めてしまうんじゃ?
止まらなくなったら?
戻れなくなったら…?


ああ…私
かわいそうなイイコちゃんで
いたいんだな。


忘れられない彼を
心の奥に秘めて

ごちゃごちゃややこしく考えて
病気になりながらも
できる限りの家事をして
ギリギリ夫のそばにいる

一途で慎ましい
かわいそうな女でいることが

彼にたどりつかないため
今のギリギリな
ふたりの生活を保つため
生きるための
私の予防線なんだわ。

最低だわー…


うーん…


ギブアップ。
人の短所というのは
ひとかけら見つければ
芋ずる式に掘り出されてしまう。

日々ささやかれる「わるぐち」は
人から人へとかろやかに飛び移り
媒介者を増やし
尾ひれを伸ばしながら
ささやきたい集団の中を
増大しながら高速で泳ぎ回る。



心 からだ

自分の意をはるかに越えて
めまぐるしく変わっていく
萌え盛る成長期

自分が異端しないよう抑えるように
近くにいる子と同じことをしていれば
ひとまず安心。


「わるぐち」は集団で飼いならされ
彼らの結束を強め確かめる
ツールのひとつでしかなかったんだろう。

犠牲になるには
あまりに無装備だった
あの多感な頃。


私が異端者であり除け者であることを
十分に知らしめられ
自覚してきたある秋の放課後。

副会長である「彼」のいる
生徒会室で委員長会議が開かれた。
女子テニス部の部長はそのメンバーのひとりで
出席のため部活に遅れてくることになっていた。


会議が終わってもいい時間、
部長はやって来ない。
日が落ち始め、その日の練習を
切り上げようという時間になって
ようやく姿を現した。


みたこともない、混乱したような表情。
いつも落ち着いて部員をまとめる彼女の
初めてみた怒りの様子。

「○○に殴られた!ムカつく!」

-彼の名だった。
彼に平手打ちされたという。


彼は確かに喧嘩っ早いタチだったが、
男同士の言い合いならまだしも
女の子の顔を、どうして?

部長にきいても
理由は教えてもらえなかった。


その場に居合わせた
別の部員が教えてくれた。



原因は 私 だと。



話によれば、
生徒会室での会議が終わり
委員たちでなんとなく
おしゃべりを続けていたところ
私の話題になったらしい。


部長は私についてわるく言った。


それに対して
彼が手をあげたというのだ。



まさか!


-ドゴッ!
心臓が激しく揺さぶられて
頭はふっ飛びそうなほどくらんだ。


何が起こった?
何がどうなっている?


彼が私に示すものは
いつだってあいまいで。

定めない何かで
私をもあいまいにする。


その日の部活動を終え
強い動揺にぐらつきながら
彼の姿を探した。


私は確かめたかった。
彼の表現の真意を。
確かめてどうなるかもわからずに。


生徒会室に駆けつけて
窓の中に彼をみつけた。

「--!」

衝撃のままに名前を呼んだ。


彼は気まずそうな笑みを浮かべて
目をそらし、室内の仲間と
キャッチボールを始めた。



どうしてたたいたの?


-そんなこときけない。



「…殴っちゃだめじゃん!」


よく分からない作り笑顔と
そんなことしか言えなかった。


見守る生徒会のメンバーを尻目に
彼は私を見ずに

「うるせー」

一言発して、
キャッチボールを続けた。


まともに相手にされないまま
私はその場を去った。


うるせーって。
何かを教えてよ。

問うてもいないけど。

私は一体何に振り回されているんだ。


何かがあやふやなまま

この出来事だけ
頭から離れなくなった。

私の中で
ありえない疑いが
ほてりとともに強まっていた。