2010年12月15日冬山トレーニング@八ヶ岳 | F.O.E. to F.O.E.

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登山・ガーデニング・健康オタク道などつれづれに。

先日八ヶ岳へ日帰りで冬山トレーニングに行ってきました。

先月11/28に比べ、かなり雪も増えてすっかり冬山。

美しい!


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しかしお天気は冬型で、下界は快晴・山は荒れ模様。

この時で12本爪アイゼンを履くのは2度目。

前回の木曽駒の時は、下りで10回以上

アイゼンを引っかけて転んだので、

今回は赤岳登頂は無理でも、

前回よりはアイゼンワークが上達したい!

そんな感じで行って参りました。


コースは地蔵尾根。

地蔵尾根といえば、今年6月の残雪期に登り、

傾斜がきついという印象を持ったコース。

しっかり雪がついた地蔵尾根は、結構怖そう・・・。

しかも、今回は初めてピッケルも使うことに。


樹林帯は問題なく登っていきましたが、

そう、この鉄梯子が・・・・。


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次々出てくる鉄梯子、場所によって横の雪面を登ったり、

稜線間近の急斜面のトラバースの仕方など、

無雪期とは違った足運びが、初めてのことばかりで

怖くもあり、思うように動かない自分の体にイラだったりもしましたが

木曽駒の時よりも、ステップアップした内容の

アイゼンワークの練習になりました。


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私としてはいっぱいいっぱいでしたが、

さすがよし子センセイは余裕ですね・・・。

プロだから当たり前か。


休憩の時に伺ったお話、

「コースを熟知しているからこそ、

休む場所の選択にも意味があれば、

お客様に急いで歩いていただく時にも、明確な理由がある。」

なるほどと感心。


最後は自己責任であり、自分で登るものとは言え、

やはりプロのガイドに確保していただいているというのは、

この上ない安心感がありました。


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稜線まで上がると、風速15mくらいの強風。

強風の時の歩き方、風の読み方など、

必死に聞きながら展望荘まで到着。


そこから赤岳山頂までは、ガスに包まれ

全く見えません。


よし子センセイには山頂まで行こうと勧められましたが

この後、下りがあることを考えると、

自分の体力・集中力が途切れそうに思い、

赤岳登頂は次回天候のよい時に譲り、そのまま下山しました。


<一瞬の青空>
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予想通り、下りは登りよりもさらに怖かったです。

登りは上から確保してもらえますが

下りは自分が先。


特に、普通に下るには傾斜のきつすぎるところを、

雪面にピッケルを刺し、それに両手で捕まって

後ろ向きにキックステップで下るのは

ものすごく怖かったです。


足も揃えて出してはいけないと何度も注意されましたが、

とりあえず、転ばなかったのは大進歩。

(出発前に鉱泉の前で、ばったり転んで

ピッケルで肋骨あたりにアザを作ったこと以外は・・・)


鉱泉からはアイゼンを外して下山。

これも一人だったら安全のために

アイゼンを着けてしまうと思うのですが


「アイゼンを着けずに歩けるところでも

安易にアイゼンをつける癖がついてしまうと

安心感で足下への注意が薄くなるので

アイゼンを着けた時にも危ない。」


というよし子センセイの言葉の通り、

滑りそうで怖いので、足下よく見ますね。


美濃戸についた時はすでに薄暗く、

あともう少し遅ければ、下山中にヘッドランプが必要でした。


よし子センセイ、充実した冬山トレーニング、

ありがとうございました。

この次は、晴天での赤岳登頂目指して!