八ヶ岳の高山植物 | F.O.E. to F.O.E.

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登山・ガーデニング・健康オタク道などつれづれに。

こんばんは~。


今日は日中気持ちの良い風が吹いていましたね。

屋上での夕涼みも最高の宵でした。


さて、今回の八ヶ岳の縦走、

晴れ女のKさんのお陰か、

ずっとピーカンの素晴らしいお天気に恵まれました。


6月中旬ともなると、八ヶ岳は高山植物のシーズン到来。


<ツクモグサ>
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八ヶ岳の他は北アルプスの白馬岳にしか

生えていないという希少な植物。

翁草をさらに高山化した感じの

花びらの陰になってるふわふわの毛が、どこか幻想的。

風に揺れる様子が、ノスタルジックなお花でした。

八ヶ岳でも、横岳周辺に群生しています。


<オヤマノエンドウ>
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花の形を見れば一目瞭然のマメ科植物。

鮮やかな紫がかわいいです!

マメ科植物と言えば、スイートピーや

野草ではカラスノエンドウなど、

すらりとした伸びやかな形を思い浮かべますが

それらとは違って、高山に適応するためか

地を這うようにしっかり根を張っていました。

厳しい高山でがんばってるオヤマノエンドウ。

けなげだな~。


<ミヤマキンバイ>
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深山もしくは美山の金梅ということかしら?

山吹色のきれいなお花が、

岩の間の狭い隙間から背伸びをするように

元気よく咲いていました。


こんなさりげなく美しい高山植物を撮影しようと、

団体が横岳周辺にいらっしゃいましたが、

山を愛する、そして自然を愛する者として

残念すぎる行為のオンパレードに

遭遇してしまいました。


<残念な行為・その1>

厳しい自然の中で懸命に環境に適応し

生きている高山植物。

なのに、おのれの撮りたいシーンを作るために

ねらった植物の周りの石をどけたりして

環境を変えていた。

撮影後、元に戻したんでしょうか?


<残念な行為・その2>

高山植物を保護するために、

ロープが張ってあり、そこから先は立ち入り禁止。

そんなことはお構いなしでずかずかと入り込み、

危険な場所にまで行って撮影をする人々。

それもこれも、ベストショットのため。

どうやら、赤岳や阿弥陀をバックにした構図の

植物を撮影したいようなのですが

そんなの自分だけのエゴですよね。

私はそのまま植物の真上から撮影するだけで十分です。


<残念な行為・その3>

これは小屋番の方に聞いた話ですが

おのれの撮りたい植物の周りに生えている植物は、

同じ種類の貴重な高山植物でも

踏んだり、三脚でつぶしたりするのは

気にしない、という人々もいるそう。


私の出逢った団体の中から、

「今年の年賀状はこれでバッチリ!」

と、嬉しそうな声が聞こえましたが、

つくづく残念でした。


通りがかりのおじさまに注意を受けていたこの団体。

おじさまが立ち去ってからは、

ひそひそとなにかを話していました。


山を愛するとは、自然を愛するとは・・・?


山を登ること自体が自然破壊でもあるので、

登山をすることが山を愛する行為かどうかは

大いに疑問。

本当に山が好きなら登らずに

遠くから愛でるべきなのかもしれません。


それでも人間のエゴで登らせていただくからには、

ゴミの持ち帰りは言わずもがな、

樹木の根を傷めないように歩くなど、

最低限のマナーは守って、

山にできる限り迷惑をかけないようにしたい。

そう思わずにはいられませんでした。


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