3月25日
東海道の桑名宿から伊勢街道を辿るスーパーカブの旅の2日目。
江戸時代の歩きでの伊勢詣でなら桑名宿から伊勢まで約90キロで、津で泊まるのが普通だった様だ。
前日は、桑名から細い旧道を選んで松阪まで60キロ程走った。
投宿した松阪市は、江戸時代には紀州徳川藩の飛び地で、松阪城の城下町だった。
松阪城址は、立派な石垣の公園だ。
御城番屋敷には、石畳に植栽の垣根の長屋があり、お城を警護した紀州藩士の子孫が、今も住んでおられるそうだ。
松阪駅前の県道が伊勢街道で、交差点には、『左 さんぐう道』『右 わかやま道』の追分を示す道標が建つ。
わかやま道は高見峠を越える和歌山街道の事だ。
伊勢神宮外宮まであと3里。
本来のお伊勢参りって、斎宮、外宮の御正宮、内宮の御正宮の順番で参るんだそうだ。
春休みだからだろうか?伊勢市に近づくにつれて歩きでのお伊勢参りの人を見かけだす。
●へんば餅 へんば商店本店
小俣宿は伊勢街道最後の宿場町で、宮川を渡る前に馬を返した事から、返馬(へんば)と呼ばれる様になった。
創業200年以上のへんば餅本店さんでちょっと休憩。
以前は店内で食べれたが、今はテイクアウトのみ。
宮川を渡って、伊勢の入り口とされる桜の渡しへ。
東西の伊勢詣での街道が合流して、みんなこの見附を通った。
江戸時代のお伊勢参りのブームは1830年の文政のお陰参りで、年間427万人が訪れたそうだ。
当時の人口3228万人なので、人口の約13%がその年に伊勢詣したことになる。
外宮を横目でチラ見して、内宮へ向かう。
外宮か内宮だけに参拝する事を『片参り』と呼ぶそうだ。
鳥居をくぐって宇治橋を渡り、御正宮に参拝する。
御正宮前の階段より上では写真撮影は禁止。
お賽銭を出す人も居ますが、伊勢神宮では紙幣禁断と言って、お供え物は禁止とされています。
お願いをする所ではなく、感謝を述べる場所なんです。
ちなみに、おみくじもありません。
伊勢神宮を参拝する事が大吉って事なんですね。
お伊勢参りの後は、精進落としでおはらい町をウロウロする。
●神代餅(かみよもち) つぶあんのヨモギ餅
白と赤のパッケージがあって、2つ並べると鳥居が出現する。
●太閤出世餅
豊臣秀吉が食べたとか、焼いたとか。
●赤福餅 赤福本店
伊勢で一番有名な『餅』だろう。
本店では、手作り赤福を店内で食べる事が出来る。
餡子で餅を包むあんころ餅タイプ。
●岩戸餅 岩戸屋
おたふく看板が見印の岩戸屋は、創業110年のおはらい町最大の土産物屋。
もう、お腹いっぱいなんで、試食だけでごめんなさい・・・
四分の一に切った大きさで、こしあんにきな粉のお餅でした。
かつてのお陰参りでは、精進落としは主に古市の繁華街で行われていました。
当時は遊郭だった麻吉旅館が、その雰囲気を伝えています。
帰路につく前にもう一軒立ち寄る。
●二軒茶屋餅 角屋本店
創業は1575年。瀬田川の船着き場にあった2軒の茶屋が二軒茶屋の地名の由来となった。
本来はこしあんにきな粉餅だが、25日だけは黒蜜の入ったくろあんが販売される。
偶然、購入できました。
松阪から約25キロを約3時間かけてトコトコと走りました。
旧街道の歩き旅も面白そうだけど、私にとっては自転車での時速25キロやカブでの時速40キロが、色んな風景に気が付けて、すぐに立ち止まる事の出来る、心地よいスピードの様です。
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