大正から昭和にかけて、神戸に住む外国人によってハイキングというレクリエーションが日本に持ち込まれた事から六甲山は近代登山発祥の地と言われる。

その頃、塩屋から宝塚までの50キロを超える縦走ルートを地下足袋で駆け抜けたとされるのが加藤文太郎。

彼も歩いた六甲全山縦走を数回に分けて歩いてみる。

 

前編はコチラ

 

3回目は新神戸駅から摩耶山、六甲最高点を経て宝塚まで歩く。

新神戸駅からすぐに上り坂となり、布引の滝(雄滝)や近代化産業遺産の布引五本松堰堤がハイキングコース上にある。

 

 

 

六甲全山縦走ルートの前回の続きは市ケ原の桜茶屋から。

摩耶山までの稲妻坂や天狗道と名付けられた約2時間の登りがしんどいポイント。

 

摩耶山山頂

 

日本三大夜景スポットの掬星台から灘方面を望む。

 

ココから六甲最高点までは標高700mの高低差の少ないコース。

クマザサの小道が山を歩いている気分を高めてくれる。

 

六甲山道路には、コース上で唯一の補給ポイントと言える藤原商店さん。

 

六甲ガーデンテラス

ここまではドライブの観光客も多い。

 

コースの後半。

正面の遠いアンテナ塔の六甲最高点を目指す。

 

六甲最高点 931m。

 

一軒茶屋にはトイレもある。

魚屋道で有馬温泉に下ると約4キロ 約1時間半の行程。

しかし、私は阪急宝塚まで15キロ 約3時間半の縦走路を目指す。

 

六甲最高峰より東の宝塚側は東六甲縦走路と呼ばれる様だが、午後の遅い時間のせいか誰ともすれ違わない静かなルートだった。

ソプラノのピピピの鳴き声に耳を傾ける小道を行く。

 

塩尾寺で登山道は終了。

宝塚の街が見えるとほっと一安心だ。

 

阪急宝塚駅にゴールし小さな声で『花子さん。 今、帰ったよ』とつぶやいてみる。

加藤文太郎の眺めた景色を私も見れたかな?と満足な気持ちになった。

 

3日目 新神戸から摩耶山、六甲最高点、宝塚まで 約27キロ 9時間。

 

 

ちなみに、文太郎は宝塚から神戸市須磨の自宅まで歩いて帰ったそうだ。

 

 

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