英語ではclass、rank、gradeと訳される。
英語では日本語の階級にこめられた内容が伝わらない。
階級社会の代表は明治ではなかろうか。
江戸から脱したとはいえ、新たな身分社会を構成した。
そして、こんにち。
分断とか格差とか言われるが、
ここにきて階級社会の復活が危惧される。
不平等。
不平等社会の実現が現実となりつつある。
階級化による不平等が普遍化するのではないか。
そんな心配である。
優秀な若者たちは実力主義でなんの心配もない。
階級社会は実力主義にとどまらない差別化を内包している。
どのような仕組みで階級が構成されるかはこれからの問題であるが、
国家が逆戻りする危険性を貧困した政治に憂慮するのである。
すでに豊かさを追求する時代は過ぎ去っている。
これからは均一化をはかることが重要課題ではないのか。
資本主義はあくまで無機質である。
機械と競合するためには、社会の共同性が求められる。
これは階級性と対極にある。
男女、強弱の修正がはかられなければならない。