みなさんこんにちは、マニ子です!
今日もブログ『北東インド山岳部族に嫁いだ私』に来ていただき、ありがとうございます!
今回のブログも前回のブログ↓の続きになります。
出産に関する表現で下の話も含まれますので、苦手な方はスルーして下さい。
2018年の長女出産も2020年の次女出産も、インド政府系列の病院で行いました。長女の時は昼間に出産だったので、その日は病院泊で翌日の午後に自宅に戻りました。次女の時は、夜中に出産したので明け方から夜までは病院にて安静で、夜に自宅に戻りました
日本は、出産後には病院に何泊かすると思いますが、こちらでは帝王切開でない限り、おそらく一泊ぐらいしかしかしません
また、プライベートの病院では食事付きのところも多く、宿泊費も含めてかなりお金を払いますが、政府系列の病院では食事が出ませんので、各自負担で病院の宿泊費もタダです。出産にかかる費用のみ支払う義務になっています。
長女の時も次女の時も、とにかく出産後はお腹が減っていて、次女出産の後に頂いた甘ーいお茶と甘ーいお菓子がすごく美味しく感じたひとときでした
こちらでは、出産後は乾燥させた魚や肉を食べた方が身体に良いということで、毎食よく食べさせられました。母乳をあげているので、香辛料やチリも使わずに塩とハーブの葉のみのとてもシンプルなカレーで、いつもこんなの食べれたらいいなぁなんて思いました。
乾燥させた肉はかなり貴重で高価です…
前回のブログの通り、次女の時は会陰切開でお産を行ったのですが、出産の時に待合室で待ってくれていた夫や友人、近所の方たち、そしてお見舞いに来てくれた人達はこの処置に対して不満爆発でした。
ロンメイナガ族では、大きな問題がない限り、出産は自然分娩で行うことにこだわりがあります。会陰切開などもってのほかの処置だったのです。
夫が、出産の報告も含めて、保健省で働いている父方の叔父に電話をした時に、叔父は夫にこう言ったそうです
「会陰切開は、インド政府系列の病院では最も推奨されている処置。お産に時間がかかればかかるほど母体にも赤ちゃんにも良い影響は無いから、病院の人間は切ってとにかく早めにお産を終えるようにガイドラインが組まれている」
まぁ、確かに村の病院では大きな手術ができないから早めの判断をしないと、万が一州都まで行かないといけなくなった場合に手遅れにもなりかねない…
でも、分娩台に上がってほんの20分かそこらで切ることを決めたことに対して、義母が「私達の村ではこういう処置は絶対におきない」と憤慨していました。
長女出産の記事でも綴りましたが、医師もいないような病院なので、地元の人たちだけでとにかく自然分娩で赤ちゃんを取り上げています。
確かに、日本のように30時間とか長い間力んでいて、それでも自然分娩が無理そうだったら、という条件の中での会陰切開なら分かるんですが…。
後日、夫曰く、会陰切開して次女が生まれ、胎盤などをかき出している時に出血量が予想よりも多く、少し危なかったとのこと。。
なので、次女出産時は、長女出産時よりも義母と夫、それから近所の方々に「絶対安静!頭を動かしちゃだめ!!」と何度も何度も言われました。
私自身、次女出産の後はかなり意識が朦朧としていて、とにかく縫った箇所が痛くて痛くて、もしまた妊娠したらこの縫った箇所が破けやすくなるんじゃないかとか考えていました。一週間経ってやっと座れるようになっても、切った箇所に体重がかかるので、座ることがいちばんしんどかったです。
そうそう、お産が終わってからおしっこをするのがすごく難しかったんです!医者にも排尿したほうが良いと何度も言われ、私も尿意をもよおしていたのですが、何故かおしっこが出ない…
夕方頃にやっと出ました。
会陰切開で塗った箇所は、一ヶ月経った時ぐらいから違和感がなくなったと思います。3ヶ月も経てば切ったことが分からないくらい。不思議だなぁと思います。今では縫合の痛みも忘れています。
妊娠や出産は、本当に奇跡と危険と隣り合わせです。
数日前に帝王切開で赤ちゃんを取り上げた友人は、破水しても子宮口が開かず、陣痛促進剤を打っても痛みがなく、自然分娩が不可能だったので、急遽大きな病院へ移動しました。
聞くところによると、この村での今年のお産は、そういったお産が多いようです。
コロナ禍のせいで、みんな大きな病院で定期的に検査も受けず(コロナに罹るのを恐れて病院へ行きたくないから)にお産の時を迎えているから…とのことです。
日に日に成長している娘たちを見ていると、この難しいご時世にちゃんと生まれてきてくれて、大きな問題もなく育っていることに神様に感謝、娘たちに感謝です。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました!