まずはセイの法則についてざっくりと理解してもらうために説明していきます。
まず、経済の大きな疑問として『どのように物やサービスの総生産量が決まるのか』?といったものがあります。
それに一つの答えを導くのがセイの法則です。
ここで、『すべての市場で価格メカニズムがうまく機能して資源を効率的に配分する』ことを前提とします。
このことを前提として総生産量を求めてみます。
総生産量は労働料の増加とともに増加します。下図参照
次に、労働市場の受給関係について考えます。
賃金が高くなると労働サービスを提供したくなる人が増え、労働の供給量が増加します。-①
一方、賃金の上昇は生産コストを上昇させ、桔梗の利益を圧迫するため企業は労働需要を減少させます。-②
下図参照 ①が赤線、②が青線
ある賃金Wで労働量Lが均衡します。
つまりその点において、労働者と労働提供者(企業等)が過不足なく存在ということです。
以上のことをまとめると
適切な賃金を決めるとその賃金に見合った労働料が分かり、総生産量がわかる。
ここでは、一切モノの需要のことを考えずに総生産量が決まります。
つまり、セイの法則は
供給がそれに見合った需要を創りだす
ことです。
次は有効需要の原理について書こうと思います。