ゆで中井さんがイメージした往年のプロレスラーとは? | 『肉イズム』~女房を質に入れてでもあなたに伝えたいこと~

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さあ、今こそ少年時代のワクワクを取り戻すときだ。

見習うべきは「媚びずに信念を守り抜いている人」

 

 

 

とある昔ながらのプロレスラー

 

『キン肉マン73巻』ゆでたまご・集英社

 

 

キン肉マンの作画担当・ゆでたまご中井さんはペンチマンを描く際、

「往年のレスラー然としたシンプルな感じ」をイメージしたといいます。→週プレニュース

 

 

 

 

 

 

 

「往年のレスラー然とした…」

 

で私が思い出すのは、去年お亡くなりになったターザン後藤。

 

 

全日本プロレス出身。

かつて大仁田厚率いるFMWのナンバー2として君臨したプロレスラーです。

 

Wikipedia

 

 

“鬼神”としてファンや同業者から恐れられたターザン後藤。

 

コスチュームはペンチマン同様、ワンショルダータイツ。

 

ワイルドで恐い、ゴツイ、見るからに普通の人じゃない。

 

ずんぐりしていて、ボディビルダーやフィジーク選手のような体つきのプロレスラーが多くなっている最近にはあまりいないタイプ。

 

いかにもプロレスラーという感じでした。

 

 

 

そのまんま東にブチキレたターザン後藤

 

 

見た目もさることながら、後藤さんはメンタル面でもプロレスラーとしての気概を持っている方でした。

 

 

先日、後藤さんの弟子だったミスター雁之助さんのYouTubeチャンネルで、あるエピソードが紹介されました。

 

 

「ターザン後藤がそのまんま東(東国原英夫)にブチキレた」という話。

 

 

1990年代前半のころ、

FMWの川崎球場大会での出来事。

 

メインイベントの電流爆破デスマッチに出場した大仁田厚さんが試合後控室に戻ると、テレビ番組のリポーターで来場したいた、そのまんま東さんが大仁田さんのもとへ歩み寄ります。

「アツシ、アツシ」と呼びかけながら。

 

そこで、近くにいた後藤さんが、

「何がアツシだコノヤロー!」と、東さんに対しブチキレたのだそうです。

 

 

なぜ、後藤さんはキレたのか?

 

馴れ馴れしい態度、言動に見えたのでしょう。東さんの態度が。

 

大事な試合を終えたプロレスラーに対し、なんだその態度は?という。

 

東さんにしてみれば、テレビ番組でカメラが回っている中、「仕事」としてそのように振舞ったと思われます。


 

後藤さんにキレられた東さんも逆ギレ。

「あー、もうヤメヤメ」とすぐに撤収したといいます。「やってらんねーよ」といった感じで。

 

結果的に、後藤さんはFMWのテレビ番組露出を一つブチ壊してしまった… という話。

 

 

 

芸能人相手でも媚びなかった

 

 

後藤さんがとった言動には賛否両論あるでしょう。

 

 

「キレるなんて大人げない」

 

「頭が固い」

 

「せっかくテレビでアピールできるのにもったいない」

 

 

否の意見のほうが多いかもしれません。

 

 

私も、キレたことやものの言い方には賛成できません。

 

 

しかし一つ言えるのは、

後藤さんは「芸能人相手でも媚びない姿勢を持っていた」ということです。

 

相手が偉かろうが有名だろうが、

プロレスの守るべき領域、神聖な部分を易々と踏みにじられてはならない、との思いがあったのかと。

 

 

いくら芸能人で親しい間柄であったとしても“聖域”には入れさせないぞ、

 

またぐなよ、と。

 

後藤さんはそうしたプロレスラーとしてのプライドや信念を持っていた、

その信念を周りに媚びずに守り抜いたのだ、と私は思います。

 

 

その結果、後藤さんを嫌う人、避ける人も出てきたでしょう。

 

大仁田さんとも、この一件で亀裂が入ったことも十分考えられます。

 

メディアへの出演も一つぽしゃり、収入減が一つ減ったともいえます。

 

それでも、媚びずに自分の信念を曲げずに貫いた

 

そこの部分に、私は往年のレスラーが持っていた強さを感じました。

 

 

 

コロナ渦で信念を貫いてきた店

 

 

芸能人や有名人、

上司など立場が上の人、

お金を持っている人、払ってくれる人、

 

に人は媚びやすいものだと思います。

 

 

お金を払ってくれる人…

 

接客業でいえば、店側は客側に媚びやすくなるものです。

 

嫌われないように、クレームが入らないように、

といった要素が中心にきて、その店のポリシーや信念がどこにあるのかわからない企業や店も見受けられます。

 

 

それが顕著に表れたのが、この3年間のコロナ対策。

 

 

今月の13日から「マスクは個人の判断で」と、政府から方針が打ち出されました。(元々日本では個人の判断でしたが)

 

街中の店や施設では、だいぶマスクなどの規制が緩まったように感じられます。

 

 

以前は「他のお客様が不安になるためマスクの着用をお願い致します」といったフレーズを使っているところもよく見受けられました。

今でもその文句を使っている店や施設はあるでしょう。

 

 

他のお客様が不安になるから?

 

これって、一部のクレーマーに媚びた対策のように思えたんですよね。

 

 

多くの店が「マスク着用のお願い」をする中、「マスクはする必要がない」という独自の考えを打ち出した店もわずかながら存在しました。コロナ騒動真っ只中に、です。

 

一部のクレーマーに媚びず、その店のポリシーや信念をしっかり持ち、それを表明してきた店

 

そういう店は以前から従業員もノーマスク。

 

私はここ1年ほどそういう飲食店を探してあちこち行ってたんです。

 

 

アンチからのクレームやバッシングもあったでしょう。

それでも世間の空気に媚びず、信念を貫いてきた店

 

私はそういう店の在り方を見習いたいし、今後も引き続き通うつもりです。

 

 

 

唯一無二の大切な財産とは?

 

 

気に入られよう、として自分のポリシーや信念をしまいこむ。

 

そしてお金の出所に媚びていれば、一時的においしい思いをすることもあるでしょう。

 

食いっぱぐれることもない。

 

 

でも、だんだんつまらない人生になっていくと思います。

抜け殻状態になるような。

 

嫌われない代わりに、自分という唯一無二の大事な財産を失うことにもなりますから。

 

 

「自分として生きること」に、人生最大の価値があると私は思っています。

 

 

カネや世間体…いろんなものが邪魔をして、結局は媚びたり流されたりして信念を守れなかった…

私にもそういう経験はあるし、今も一部そういう状況にあります。

 

だからこそ、往年のレスラー然としたターザン後藤さんの「媚びない姿勢」を見習いたいし、

 

コロナ渦でもマスクをせず信念を貫いてきた飲食店には、今後も通おうと思うのです。

 

 

 

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【参考動画】