レオパルドンが教えてくれたこと | 『肉イズム』~女房を質に入れてでもあなたに伝えたいこと~

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さあ、今こそ少年時代のワクワクを取り戻すときだ。

人それぞれの輝き方がある

 

 

レオパルドンがファンの心をつかんだ理由

 

 

王位争奪編におけるビッグボディチームの次鋒・レオパルドン。

 

ゆでたまご著『キン肉マン第24巻』集英社

 

レオパルドンの登場シーンはたったのこれだけ。

何も良いところを見せられず、マンモスマンにわずか0.9秒で瞬殺されてしまいました。

 

にもかかわらず、ここ数年の超人総選挙では常に30位以内に入る大健闘ぶりを見せている。

 

レオパルドンは「やられっぷりの良さ」で、ファンの心を鷲づかみにした超人といえます。

 

 

「やられっぷりの良さ」

 

といえば、

私はある一人のプロレスラーを思い出します。

 

そのレスラーとは、中牧昭二。

 

今はもう引退していますが、

かつてデスマッチファイターとしてインディー団体で活躍したレスラーです。

私が入門しデビューしたころの先輩でもあります。

 

自他ともに認める不器用な人で、

「オレはこれ(デスマッチ)しかできないから」

とよく言ってました。

 

有刺鉄線、画びょう、ガラスなどを使ったデスマッチで、

毎回血だらけになって玉砕する姿にファンは共感していたんですよね。

 

すごく応援したくなるような、

悲壮感漂うやられっぷりだったんです。

 

 

プロレスラーの輝き方も人それぞれです。

 

強豪をバッタバッタとなぎ倒しチャンピオンベルトを巻く…

アントニオ猪木さんのような「強さ」で輝くレスラーもいれば、

 

徹底して嫌われ者に徹する…

上田馬之助さんのように悪者として輝くレスラーもいる。

 

ラッシャー木村さんのように、

試合後のマイクパフォーマンスで輝くレスラーもいる。

 

そんな中、中牧さんは「やられっぷりの良さ」で輝いた、

プロレスラーとして花を咲かせた、といえます。

 

 

輝き方は人それぞれ

 

 

今回の話は全人類に共通する話でもあると思います。

 

どうしても我々は、人と比べて落ち込むことってありますよね。

 

「同じことをやっているのに自分は不格好、出来も悪い、

他の人はできているのに、なんで自分はできないんだ」

 

と、「劣っている自分」

「輝けない自分」をもどかしく思うこともあるかもしれません。

 

しかし、どんな形で輝くかは人それぞれ、

 

100人いたら100通りの輝き方、花の咲かせ方があります。

 

『世界に一つだけの花』の歌詞にもありましたよね。

 

人はみな一人一人違う種を持っているのですから。

 

 

先の大相撲初場所で、

炎鵬(えんほう)という小兵の力士が話題になりました。

 

168センチ、99キロの体で、

自分よりも倍近くはあろうかという相手を投げ飛ばすシーンに観客は大盛り上がり。

 

現在前頭5枚目。

このまま昇進していって大関くらいになったらすごいものです。

 

たとえそこまで昇進しなくても、

炎鵬は炎鵬なりに輝いています。

 

「誰もが横綱・白鵬のよう力強さで花を咲かせられるわけではない。

それぞれの力士に見合った輝き方があるのだ」

と、炎鵬が教えてくれているような気がします。

 

 

キン肉マンに登場する超人だって、

誰もがテリーマン、ロビンマスクのように華やかな存在として輝くわけではない。

 

レオパルドンにはレオパルドンにしかこなせない仕事ぶりがある、

輝き方がある、

 

カナディアンマン、オイルマン、カニベース…

みな同じです。

 

どんなにヘタレと言われようが、

どんなにバカにされようが、

 

それぞれのポジションに見合った「花の咲かせ方」がある

 

私はそう信じています。

 

だから、人と同じでなくていい、

自分なりの輝き方を見つけていこうではありませんか。