世の中は不公平が当たり前
人と自分を比べて落ち込むことってありますよね。
「なんで俺はこんなに体が弱いんだ」
「なんで俺はこんなに物覚えが悪いんだ」
「なんで俺は昔からこんなにモテないんだ」
周りの人はみんなできているのに、自分だけができていない…
そんなとき劣等感を覚えますよね。
劣等感を覚えた時は、
キン肉マンビッグボディの名言を聞いてください。
ゆでたまご著『キン肉マン第65巻』集英社
キン肉マン 65 (ジャンプコミックス)
475円
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「神は不公平」
なぜビッグボディが言うと説得力があるのか?
話は王位争奪編にさかのぼります。
1回戦でフェニックスチームと対戦したビッグボディチームは、
メンバー全員がほとんど何もできずに敗退してしまったんです。
大将であるキン肉マンビッグボディも、
キン肉マンスーパーフェニックス相手に良いところなく敗れ去りました。
ゆでたまご著『キン肉マン第25巻』集英社
このシリーズに登場した“運命の王子”と呼ばれるフェニックス、ゼブラ、ソルジャー、マリポーサ、そしてビッグボディには、それぞれ邪悪の神が宿っている設定になっています。
一応、ビッグボディにも“強力の神”が宿っている、
にもかかわらず、語り草になるほどの圧倒的弱さで負けてしまったんですよね。
そのビッグボディが、
最新のオメガ六鎗客(ろくそうかく)シリーズで汚名返上を果たしてくれたんです。
あれだけ弱かったビッグボディがついに…
で、試合後にその名言をつぶやいた、
というわけです。
「不公平」といえば、
ご存知、ウルフマンにしてもそうです。
ウルフマンという超人はよく死ぬことで知られています。
ゆでたまご著『キン肉マン10巻』集英社
1度目はスプリングマン戦。
ゆでたまご著『キン肉マン第13巻』集英社
2度目は、スニゲーターとの闘いで敗れ一時的に死んでしまったキン肉マンを助けるため、自らの命を差し出した。
ゆでたまご著『キン肉マン第18巻』集英社
3度目は、超人タッグ編。
乱入してきたスクリューキッド&ケンダマンの「地獄のねじ回し」を食らって。
これ、前で受けてるブロッケンのほうがダメージが深いはずなのに、
なぜかブロッケンは生きてるんですよね。
この後ウルフマンは、生きてるんだか死んでるんだかよくわからない扱いを受け、
最終的には死亡扱いとなってしまいました。
キン肉マンビッグボディ、ウルフマン、
この2人を見てもわかるとおり、
どう考えたって「人生は不公平」です。
考えてもみてください。
出てくる超人がみんなロビンやテリーみたいな人気アイドル超人だったら、つまらない漫画になってしまいますよ。
確かに不遇な役回りを受ける当人たちは嫌かもしれません。
しかし、ビッグボディやウルフマンみたいなキャラがいるから、キン肉マンという漫画はより面白くなっているんです。
人間界も同じです。
みんながみんな公平、平等だったら、おかしな世の中になってしまいます。
能力、環境、体質…
一人一人差があって当然。
一人一人違うから、世の中は成り立っているんです。
「不公平が当たり前」と聞いて、
思わず投げやりになってしまいそうですけど、
だからこそ、
頑張りがいがあると思うんですよね。
だからこそ、
自分なりの面白い展開が描けるんじゃないかと。
世の中は不公平、
だからこそ、
人を感動させられることができるようになる。
自らも感動を味わうことができるようになる。
いつか大逆転を狙うことができる。
ゆでたまご著『キン肉マン第65巻』集英社
ゆでたまご著『キン肉マン第64巻』集英社
ビッグボディもウルフマンも最新の「オメガ六鎗客シリーズ」で大逆転を果たしてくれました。
こんな偉そうなこと言ってるわたしでも、時々人と比較して嘆くことはあります。
「なんでしゃべりが下手なんだ…」とか。
だから、心がけを変えたとしても、
またあなたも今後、人と比較して落ち込むことがあるかもしれないです。
私はそんなとき、落ち込む自分を傍から見つめるような感じで、
「そうだ、世の中は不公平が当たり前だったんだ」
とその都度気づくようにしています。